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かわいいのに困る…“アライグマ”被害が深刻化 夏の果物狙われ農家は戦々恐々

報道局
愛知特集 2018/6/14 15:50

 

 夏の野菜や果物が狙われる被害が相次いでいます。犯人は、一見かわいらしいあの動物でした。

 取材班が向かったのは、三重県津市にある「ナシ農園」。

 もうすぐ収穫を迎えるナシには袋がかけられ順調に実が育っていたのですが、農家の人はある悩みを抱えていました。

「やっとの収穫時期に(ナシを)とられるっていうのはちょっと。精神的なダメージがきついです」(山下農園 山下一之さん)

 ナシ農園の山下さんによると、収穫時期を間近にナシが被害にあいました。

 被害は5年ほど前から起きるようになったといいます。

 

 

 ナシを守るために張られた網には、ぽっかりと穴が開いていました。

 農作物を荒らしている、その動物の正体はアライグマ。

 夏の果物や野菜の収穫を前に、いま野生のアライグマの被害が増えているのです。

 

 

「おとなしそうに見えるんですけど、ものすごく凶暴なんですよね。(アライグマの頭数は)確実に増えてますね」(山下さん)

増え続けるアライグマ被害

 

 

 

 こうした被害は全国で相次ぎ、農作物の被害金額は2010年以降、3億円を超えています。

 愛知県稲沢市の住宅街では、ベランダの手すりの上に出没。被害は農作物にとどまらず、家の中に侵入するケースも多いといいます。

 

外来種のアライグマが増えたわけ

 かわいい見た目とは裏腹に厄介な存在のアライグマ。実は、アライグマは、もともと日本にはいなかった外来種です。なぜ日本で増えたのでしょうか。生態に詳しい専門家は

「(アライグマは)大きくなるとアニメのラスカルとは違って野生動物の雰囲気が出てくるので、(ペットで)飼いきれなくなった人は捨てる可能性はありますよね」(なごや生物多様性センター 生物多様性専門員 野呂達哉さん)

 アライグマといえば、1970年代のテレビアニメ「あらいぐまラスカル」の影響もあり、当時はペットとしても大人気だったといいます。

 しかし、獲物を襲う凶暴な一面もあり、ペットだったものが、放たれて野生化し、繁殖したと言われているのです。

アライグマの対策は困難

 農家を悩ますのが、その「対策」の難しさ。愛知県岡崎市のブドウ園では

「成熟してきて、においがプンプンしてくると寄ってきて、臭覚を頼りにうわーっときて、棚に上がって袋破って食べちゃう」(幸果園 鈴木吉地さん)

 園内にオリを設置するのはもちろん、ラジオの音声や鳥の鳴き声を一晩中流すなど、対策していますが、決定打にはなっていません。

 答えの見えないいたちごっこに、新たな対策を見い出すことはできるのでしょうか。

 

かわいいのに…アライグマ被害が深刻化 農家は戦々恐々

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