第499回(平成30年7月10日実施)
1.開催年月日
平成30年7月10日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:9名 出席委員数:9名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
江崎 貴久 委員
安住 恭子 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
谷 誠 委員
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
4.議題
- 社側報告
- 平成30年日本民間放送連盟賞 中部・北陸地区審査会報告
- 視聴者センター、BPO報告
- 「西日本・東海豪雨」に関する報道について
- その他
- 合評番組
『我、生還す ~死刑再審『袴田事件』とDNA鑑定~』
<2018年5月12日(土) 24:55~25:55放送>
5.議事の概要
- 平成30年日本民間放送連盟賞 中部・北陸地区審査会の結果報告を行った。
- 2018年6月の視聴者センター報告、BPO報告を行った。
- 「西日本・東海豪雨」に関する報道についての報告を行った。
- 『我、生還す ~死刑再審『袴田事件』とDNA鑑定~』<2018年5月12日(土) 24:55~25:55放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 袴田事件の冤罪性が早くから言われている中、1審の裁判官が懺悔の告白をしていたこともあり、再審についてどんな結論が出るのかという視点で番組は作られていたと思うが、再審請求が棄却されたのでやりきれない。報道を続けてほしいと思う。
- 袴田さんが拘置所の中でいつ命が絶えるかという気持ちで暮らしていたかと思うと、信じられない気持ちでいっぱいとなった。高齢なので、1日でも早く真実を明らかにしてほしいと思った。
- 袴田さんの人となり、人格などが非常によく描かれている。ディレクターがわざわざ(袴田さんの住む)浜松市に移り住んだということを聞き、そうしたことが密着度の高い取材につながっている、と感心させられた。
- 冤罪が疑われる事件を追い続けるのはテレビのやるべきことで、大きな力があると思う。
- DNA鑑定の公平性がどう保たれるのか興味があったが、実験を弁護団側が行っているのは偏った見方になるのではないか。第三者が行った方がよかったのではないか。また、第三者である専門家の意見を聞きたかった。
- 司法の判断に対してマスコミの報道がどの程度の影響が出せるのか、あるいは出していいのかどうかというところがすごく難しい、という思いが残った。
- (袴田さんを)支援しているような感じだった。より公正中立的な感じを持つような番組であれば、もっと「権力ってひどいな」と思えるように思う。
- 死刑を廃止すべきかどうかの議論すらしづらい空気がある中で、この番組の持つ意味は大きかったと思う。
- DNA鑑定の科学論争だけではなく、様々な幅広い視点で続編を「NNNドキュメント」として放送してほしい。