第507回(2019年4月9日実施)
1.開催年月日
2019年4月9日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:9名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
江崎 貴久 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
谷 誠 委員
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
越川 健一郎 委員
【欠席委員の氏名】
佐藤 久美 委員(書面参加)
4.議題
- 新年度 社長ご挨拶
- 新年度 委員紹介
- 新年度 正副委員長 選出
- 社側報告
- 年度視聴率報告
- 2019年度4月期番組改編について
- 開局50周年企画について
- 視聴者センター、BPO報告
- 合評番組
NNNドキュメント‘19「吃音~100人に1人の伝え方」
<2019年3月3日(日)24:55~25:25放送>
5.議事の概要
- 新年度にあたり、社長挨拶を行った。
- 新年度の委員の紹介を行った。
- 新年度にあたり、正副委員長の選出を行った。
- 年度視聴率の報告を行った。
- 2019年度4月期番組改編に関する報告を行った。
- 開局50周年企画に関する報告を行った。
- 2019年3月の視聴者センター報告、BPO案件の近況報告を行った。
- NNNドキュメント‘19「吃音~100人に1人の伝え方」<2019年3月3日(日)24:55~25:25放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 今回2人の男性に密着取材していたが、女性であったら、そのような障害の悩みや苦しみがまた違ったのではないかと思った。
- このような障害を取り上げるに当たっては、特にその特徴からも、相手を緊張させないような工夫というのがとても必要だったんじゃないのかなと想像した。
- 吃音である髙橋さんが300回も練習して、無事スピーチを終えたときの満足な顔を見ていて、本当に心打たれた。娘さんがすごくけなげで「自分と話すときは大丈夫だけれども、言いにくいことを言うときに症状が出る」とか、こんな小さいのによく把握しているんだなと思って、思わずうるっと来た。
- 今回紹介された髙橋さんや本多さんはとても前向きな方で、恐怖や恥ずかしさがあると述べていたけれども、テレビに顔を出してチャレンジしている姿を見せてくれていたところはすごいなと思った。
- 髙橋さんと本多さんのエピソードが非常によくまとまっていたし、前向きな姿勢が見られて、非常に見やすく、かつ元気がわく作りだった。ただ、今回、吃音という障害を知ってくださいという話があったが、吃音も個性だと周りが受けとめてくれるような世の中になるようなメッセージがもう少し出るとよかった。
- 吃音という言葉自体が余りまだメジャーじゃないと思うので、そういった言葉が広がるきっかけになればいいなと思った。タイトルに「吃音」となっていたが、振り仮名をつけるとか、カジュアルになじめるタイトルにした方がいいのではないか。
- ナレーションの風間さんが2人の主人公のイメージと重なり、非常にいい人選だった。「あっ、ジャニーズの風間さんだ、じゃあこの話聞いてみよう」となる可能性もあったと思うので、重い話だけれども、そういうきっかけになるいい人選だったと思う。
- 障害という言葉が差別的だということで、最近ではそういう言い方をしないようにと言われるが、もっと深い、障害ということすら表に出したくないという方がいるのではないだろうかと日ごろから思っている。なので、障害という言葉をもう少しこれから取り上げてもよいのでは、と思った。
- 知ってほしいということがこの番組のメッセージだとするならば、その面では大いに成功している。ただ、微妙な言い回し、実名、顔をさらして登場している以上、一定の配慮が求められるのではないか。
- 一般の人がこういう吃音症状を抱えている人にどう接したらいいいかという視点とともに、フォローアップの続編を期待したい。
- 吃音については研究されているがまだ原因もはっきりしない部分がたくさんあるので、特別養子縁組の番組のように、継続的な番組作りを検討してほしい。
- 構成がよかったし、BGMなどのない中でのナレーションも落ち着いていてよかった。吃音に対しての理解を広める、丁寧な取材に基づいたいい番組だと思う。
- 番組最後の「〇〇さんにとって吃音とは何ですか」という質問は、返答するのには難しい唐突なものではないだろうか。同じことを問いかけるにしても別の言い方があったのではないだろうか。