第513回(2019年11月12日実施)
1.開催年月日
2019年11月12日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:10名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
江崎 貴久 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
越川 健一郎 委員
佐藤 久美 委員
高木 克之 委員
4.放送事業者側出席者
丸山 公夫 (代表取締役社長)
小津 信一郎(常務取締役放送審議室担当)
伊豫田 祐司(常務取締役経営企画局長 編成局担当 兼 制作局担当)
増田 正也 (取締役報道局長)
片岡 達彦 (編成局長)
安藤 元博 (制作局長)
飯田 勝人 (内部統制室長 兼 放送審議室長 兼 法務室長)
村井 清隆 (編成部長)
横尾 亮太 (報道局)
オユウンチメグ・ホンゴルズル(報道局)
【事務局】
中保 謙 (放送審議室部長)
吉田 茉実 (放送審議室)
5.議題
- 社側報告
- 「前略、大徳さん」レギュラー出演者の件
- 番組種別放送時間の報告
- 視聴者センター、BPO報告
- 合評番組
土バラ 真夜中のドキュメンタリー
「バヤルタイ ~モンゴル抑留 72年越しのさようなら~」
<2019年9月7日(日)25:05~26:05放送>
6.議事の概要
- 「前略、大徳さん」レギュラー出演者、徳井義実氏について報告を行った。
- 2019年度上期の番組種別放送時間について報告を行った。
- 2019年10月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告を行った。
- 土バラ 真夜中のドキュメンタリー 「バヤルタイ ~モンゴル抑留 72年越しのさようなら~」<2019年9月7日(日)25:05~26:05放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 今まで見たことも聞いたこともないような人生を送った、本当にものすごい登場人物の、それに尽きる番組といった印象。生き残った自分が何をすべきかということをひたすら考えて行動している。自分の息子にも本当に見せてやりたいと思うような番組だった。
- 日本のカメラが入るのは初めてだという公文書管理庁の資料なども出てきて、非常に貴重な資料とともに伝える、見応えのあるドキュメンタリー番組だったと思う。歴史を伝えるために記録を残しておくことがいかに重要であるかということを、この番組で再確認することができた。
- エンディングについて、ちょっとした余韻みたいなものが最後にもうちょっと欲しかった。例えば、モンゴルの空を映すとか、自然を映すとか、そういう映像で視聴者に考える時間を与えるといったことがもう少しあると、人間が起こした過ちや戦争のこと、そういったものが対比的に浮き彫りになるかなと思う。
- モンゴル抑留については全く知らなかった。シベリア抑留は日本人なら誰でも知っているが、モンゴルの土地でもこんな過酷な生活が2年も続いていたということはどうして知られていなかったのかなと、本当に不思議に思った。一人でも多くの人に知ってほしいという意図からすると、放送された時間帯を除けば大成功だったんじゃないかなと思う。
- モンゴルの人々は日本人の抑留者が強制労働でいろいろな建築をしたことを知らないということなので、もっともっと知ってもらいたいと思った。それと同時に、逆に日本人が、外国人の人々との関係でどういう事実があったのか、どう接してきたのかということを、私たちもちゃんと知らなければいけないということを感じた。
- 自分たちが学んできた建物の歴史を知らなかったということがショックなのか、それを教えられていないということがショックなのか、その建物の歴史を教育の中で伝えるべきと思っているのか、建物とその歴史がつながってないことが疑問なのか、何が一番心に引っかかったのかというところをもう少し具体的に言ってくれると、あの建物の話にもう少し共感できたかなと思う。
- (モンゴル出身の)ゾーラディレクターだからこそ制作することができた番組だと思う。ただ、ネット情報によると、シベリア抑留とモンゴル抑留の違いは、シベリアではかなり思想の教育をされて、モンゴルではひたすら強制労働だった、そこから死亡者の割合の違いがある、みたいなことも書いてあったので、個人的にはそういうところをもうちょっと知りたかった。
- このドキュメンタリーがよかったのは、やはり時間と費用をかけたこと。それと、ものすごい量のものをほんの1時間に集約する奥深さというか、ゆとりを感じた。このような戦争に関する番組は、どんどん風化していくので、これを25時、夜中の深夜帯にやるのはもったいないなと思う。
- 70数年前の、まだ1世紀もたっていない、3世代というか2世代半ぐらい前の出来事を、よくこういう形で紡いでくれた。一人の人間として生き切ることの価値ということもあわせて教えてくれた、極めて良質な素晴らしい番組であった。
- モンゴルの抑留の実態を広く知らせたいということと、友弘さんを通じて、94歳になるまでに関わった人とのさまざまな活動について、しっかり描かれていた。