第515回(2020年1月14日実施)
1.開催年月日
2020年1月14日(火)
2.開催場所
中京テレビ本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:9名
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員長
川合 伸子 副委員長
江﨑 貴久 委員
岩渕 貴美子 委員
竹中 千里 委員
郡 健二郎 委員
越川 健一郎 委員
佐藤 久美 委員
高木 克之 委員
【欠席委員の氏名】
加藤 亮太郎 委員
4.放送事業者側出席者
丸山 公夫 (代表取締役社長)
小津 信一郎(常務取締役放送審議室担当)
伊豫田 祐司(常務取締役経営企画局長 編成局担当 兼 制作局担当)
増田 正也 (取締役報道局長)
片岡 達彦 (編成局長)
飯田 勝人 (内部統制室長 兼 放送審議室長 兼 法務室長)
村井 清隆 (編成部長)
市 健治 (ビジネス開発部)
横尾 亮太 (報道局)
【事務局】
中保 謙 (放送審議室部長)
吉田 茉実 (放送審議室)
5.議題
- 社側報告
- 年間視聴率報告
- 視聴者センター、BPO報告
- 合評番組
中京テレビ開局50年
「池上彰と考える『フェイクニュース』 サンドウィッチマンさん、そのハナシ信じていいの!?もう何がホントかわかりませんSP」
<2019年11月23日(土)13:30~14:55放送>
6.議事の概要
- 2019年 年間視聴率について報告を行った。
- 2019年12月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告を行った。
- 中京テレビ開局50年「池上彰と考える『フェイクニュース』サンドウィッチマンさん、そのハナシ信じていいの!?もう何がホントかわかりませんSP」<2019年11月23日(土)13:30~14:55放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- 池上さんが最後に、幅広い常識を身につけることが唯一判断する切り札だというようなコメントをしていたが、若者以上にそれを聞かなければいけないのは、我々40代50代、それ以上の世代で、そこをもう少し再認識すべきという印象を受けた。そういう意味では、若者だけでなく、すごく幅広い全世代に対して物を考えさせる、うまい番組作りだった。
- メディアを見る側がリテラシーを持つこと、常識を持って見ていくということは大切だが、ではテレビ局側はどうあるべきか、というようなところまで、池上さんが言ってくれたらよかった。
- 収録に参加した大学生は、他の人の意見に流されずに正しいと思ったことを発表していたので、それが本当に正しいか正しくないかは別として、同年齢の子だけではなくて年配の人も含めて、ああそうか、なるほどね、そういう考え方もあるのかなって考えることができて、とてもよかったと思う。
- サンドウィッチマンは、さすが安定感があっていいと思った。カミナリの漫才もとてもよく、漫才が入るタイミングもちょうどよくて、途中でチャンネルを変えて来た人にも入りやすくなっていたのではないか。ただ、頭をたたくのが気になった。
- SNS利用者の責任とかリテラシーのみに焦点が当てられていた感じがした。産業側の努力、情報を扱う産業として何ができるのかという努力の部分が全く抜け落ちているように見えたのが少し残念だった。
- こんな非常に難しい繊細なテーマをよく取り上げたな、と感心した。中の構成も、池上彰さん、サンドウィッチマン、カミナリ、大学生という組み合わせで、非常にわかりやすくしようと努力し、画面でも右上の方のテロップで今何の話題を話しているかというのがわかりやすく出ていて、工夫されているなと思った。
- 幅広い常識を持つことが重要ですねと最後に池上さんがまとめたが、90分見て、わずか10秒の落ちがこれかと。それがフェイクニュースか否かを見分ける術と言うなら、今までの80何分は何だったのかと思った。テーマがおもしろいし重要なだけに、もうちょっと深みがあってもいいんじゃないかなと思った。
- テレビの現場で、日々こういう虚実ないまぜの情報洪水の中で取捨選択をいかにしているかというものも見せて、実はだまされたこともあるんです、というような場面があっても、よりおもしろかったのではないか。テレビ局内の悩み、努力、工夫もあったらより厚みが増すのではないかと思った。
- フェイクというものを幅広く捉えて、こういう難しい問題、しかも関心のある問題が視聴者の中に入っていくという意味でいうと、全体として非常にいい番組に仕上がっていたと思う。しかし、報道機関として正しく届けるという趣旨の部分が少し不足していたのではないか。