第525回(2020年12月8日実施)
1.開催年月日
2020年12月8日(火)
2.開催場所
中京テレビ 本社 役員会議室
3.委員の出欠
委員総数:10名 出席委員数:9名
(※内、リモート参加 3名)
【出席委員の氏名】
佐合 広利 委員
川合 伸子 委員
江﨑 貴久 委員(※リモート参加)
竹中 千里 委員(※リモート参加)
郡 健二郎 委員
加藤 亮太郎 委員
佐藤 久美 委員(※リモート参加)
高木 克之 委員
杉﨑 正美 委員
【欠席委員の氏名】
岩渕 貴美子 委員
4.議題
- 社側報告
- 視聴者センター、BPO報告
- 合評番組
土バラ 真夜中のドキュメンタリー「検証『トイレットペーパー品薄報道』~不安の中で、正しい情報を伝えるために~」
5.議事の概要
- 2020年11月の視聴者センター報告と、BPO案件の近況報告等を行った。
- 土バラ 真夜中のドキュメンタリー「検証『トイレットペーパー品薄報道』~不安の中で、正しい情報を伝えるために~」<2020年9月5日(土)24:55~25:19放送>について合評した。委員からあらまし次のような意見や要望が出された。
- このトイレットペーパーの品薄に関する報道を通してテレビの役割や影響力を確認し、社会で果たすべき役割を果たせるようにするためにはどうすればよいのかと自分自身を見詰める姿勢を公の場に明らかにしたのはすごく素晴らしい取り組みだったと思う。
- 最初の前半の導入のところはSNSでのデマだったり誹謗中傷といった話で、後半部分とマッチしていない。むしろテレビにおける報道の仕方というところに焦点を当てて、もっと深掘りした方がよかった。
- 現在は誰でもが情報発信のできる時代になって、ある意味誰もがメディアになれる時代だが、個人が発信するものと公共の電波を使用しての情報発信とは、やはり一線が画されるべきであって、検証はそれぞれ別にされるべきだと思った。今回の番組では、その両方が何となく曖昧な形で扱われていた。
- 何かコロナで不安だなという、ちょうどそういうときにこういうトイレットペーパーがないという映像を流すということは、また不安が増長されると思う。あの時期の報道としての責務は、不安の中にもちょっと安心できるという報道をすべきじゃなかったかなと思う。
- 番組を作るに当たって、報道番組というかニュース番組と、ちょっとバラエティに近いけど情報発信するような番組と、何かどこかで線を引かないと視聴者が誤解するという、そういうこともテーマにしていて、新鮮だった。
- もうちょっと数値化した報道をしたら、もっとみんな安心したのかなと思う。1日に何ロール作っているんだよ、その原材料はみんな日本でできているんだよ、流通システムはこうなっているんだよ、今ここがちょっとうまくいっていませんと、そういう報道をしたらよかったのかなという気がする。
- 今回のような反省と検証を行って番組制作までしたということは非常に素晴らしいことだと思うし、テレビ局としての公共性がこれで保たれるのではないかと思った。コロナ禍におけるテレビの社会的意義はさらに高まっており、視聴者や社会に貢献される心の支えとしての存在であり続けてほしい。
- 視聴者の意見だけではなく、自浄作用をするのであれば、テレビ局内の報道あるいは制作だけではなく各部署のとりわけ幹部がこの問題にどのような議論をしたのか、それを20分の中にぜひ入れてほしい。
- ネットは大きな影響力を持ちつつあるけれども、今の段階では、こういう問題はテレビ放送なりそういうもので人々の行動を作っているというのが、今回の後段の部分でよく理解できた。
- 本当にメディアとはすごい威力を持っていると思う。だからこそメディア側は責任をもって事実を伝えなければならない。とても影響力の大きく、責任の重い仕事だと思う。