林勉道さん（豊川閣妙厳寺　僧侶）

私のまんなかは「祖母が教えてくれたこと」です。
８歳の時に母親が亡くなり、お寺のおばあさんに育てていただきました。
おばあさんは、とても厳しかったところがありました。
おばあさんからは色々なことを教えていただきましたが、
やっぱり相手の事を思いやる気持ちや感謝する気持ちといったところを教えていただいたのだと思います。
「徳あるは讃むべし、徳なきは憐れむべし」という仏教の言葉があります。
その言葉を思い出すと、必ず私は自分の祖母の事を思い出します。
周りを思いやって感謝の気持ちを忘れない、そういったことは全ておばあさんが教えてくれました。