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観光名所「香嵐渓」モミジ多すぎで4割伐採計画 紅葉の色づき悪化で対策 愛知・豊田市

報道局
愛知特集 2018/7/4 13:00

 

 秋の紅葉が美しい、愛知県豊田市足助町にある、「香嵐渓」(こうらんけい)。いまここで、秋になると毎年山々を美しく染め上げるモミジを、なんと4割も伐採しなくてはという話が持ちあがっています。

色が悪い、葉っぱもまだら 屈指の紅葉の名所に危機が

 取材班は、「香嵐渓」に向かいました。

「この時期のモミジは強い日差しを浴びて青々としています」(佐藤和輝アナ)

 今の季節、川沿いの山は一面、美しい緑が広がっていますが、秋になると約4000本のモミジが美しく色づきます。この景色を楽しもうと、毎年多くの観光客が足を運びます。

 

 

 しかし、屈指の紅葉の名所に今ある心配が。

「色が悪い、葉っぱもまだらだったり」(近くの土産店の店主の女性)

 近くの土産店の店主が感じていたのは、モミジの色づきの悪さでした。

 それには歴史ある香嵐渓ならではの理由があるということで、豊田市の職員の方に、山の中を案内してもらいました。

「木と木の間隔が密集しているのがわかりますね。奥のほうに細い木がいっぱいありますが、あれは(ほかの木々との)競争に負けてしまってうまく育たなかった木」(豊田市 地域振興担当 松下誠 担当長)

 

 

 市によると、観光の主要スポットの飯盛山の北西斜面には、現在971本のモミジが植えられています。しかし本数が多すぎて、それぞれの木に均等に日差しが当たらず、健康状態が悪化している木があちこちにあるそうです。その結果、紅葉の際に色づきの悪い木が出てきているといいます。

 色づきをよくするための理想的な斜面を見てみると、木々の間隔が十分に保たれています。しかし一部の斜面では、木々が密集しているため光が届きにくく、草もあまり生えていません。

 

香嵐渓始まりは住民たちが植えた数千本のモミジ

 香嵐渓の歴史は400年近く。特に、大正時代末から昭和初期にかけて住民たちが憩いの森林公園にしようと、数千本のモミジを植えたといわれています。

 

 

 それ以降、90年近くほとんど植え足してはいないそうですが、 成長による老化と過密化が進み、このままでは、美しい景観が保てなくなってきているそうです。

 そこである計画が持ち上がっています。

「(見た目は)まだこれはいいほうなんですが、先のほうにしか葉っぱがなかったり、ちょっと枯れているところもあったりで将来性があまりないかなと樹木医が判断したということで伐採対象。調査の中では4割(を伐採対象に)」(豊田市 地域振興担当 松下誠 担当長)

 なんとモミジを美しく保つため、山の北西斜面の4割に当たる394本を伐採する必要があるといいます。

 伐採により、見た目では2割ほどモミジが見える面積は減るといいますが、モミジを長く楽しむためには必要な措置だといいます。

 主要スポットのモミジを4割ほど伐採する計画について観光客は。

「切っちゃうのはちょっと、なんとも言えません」(観光客の女性)
「かなりの量だとは思えるけど」(観光客の男性)
「将来のことを思ってということなら、そういう必要もあるかもしれない」(観光客の女性)

「本数だけでいうと4割って多いように思うが、もっともっと今のモミジが元気になって長生きをして、50年後100年後も観光客が楽しめるような香嵐渓になれば」(豊田市 地域振興担当 松下誠 担当長)

 豊田市は今後、地元の観光協会に説明会を開き、今年12月にも実験的に伐採を開始する予定です。

 香嵐渓の美しい景観は、守っていけるのでしょうか。

 

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