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“避難の判断”豪雨被害への備え 九州北部豪雨から1年

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/7/6 15:02

 6月28日から29日にかけて岐阜県下呂市に降った大雨。山から崩れ落ちた土砂は民家にまで達し、住民に避難指示が出されました。

「パニックになって、どうしていいかわからなくて」(避難指示が出された住民)
「そこまで(避難が)想像できることではなかったので」(避難指示が出された住民)

 タイミングによっては、命を左右することもあるなか、いつ、どこへ避難をするか私たちは判断をしなければなりません。

九州北部豪雨

 ちょうど1年前、緊迫した避難の判断が迫られたなか、42人の死者・行方不明者を出した、九州北部豪雨。

 大分県日田市では記録的な大雨によって、幅200メートルにわたる大規模な土砂崩れが発生しました。

 滑り落ちる大量の土砂、そして巻き上がったのは、ふもとを流れる川の水。土砂や岩がその先にあった集落を襲い、見回りをしていた消防団の男性が巻き込まれました。

 その男性を救助したという住民は、

「消防団の方を発見して上にあげて、救命処置を一生懸命したが助からなかった。その時ヘリコプターがいっぱい来るんですよ。聞こえないと分かっているけど、タオルもって“助けてくれ”って、けがしているから早く救出してと言うんだけど、叫ばずにはいられなかった」(石井幹夫さん)

 ここは古くから、「崩(く)えん鼻」と呼ばれていた場所。その意味は”崩れる鼻先”。災害が起きやすい認識があるなか、住民は、山の一部が崩れる異変に気づいていたといいますが。

「過去は これくらいはあったけど、これ以上はなかったよねというのが逆に足かせになって、それ以上の想像力が働かなくなった。そんな気がして…」(石井幹夫さん)

 見過ごされてしまった地域の異変。避難場所までの移動をためらったという意見は他にも。

「雨が降り始めたら避難する方が逆に危ないので、避難所も遠いですし。朝になったら水も引くだろうと、今晩だけ気を付けて過ごせば大丈夫かなと」(牛王美沙希さん )

「(避難場所に)集まって来なかった人もいた。大丈夫だろうという感覚。今までこんなことなかったということで」(自治会長)

 当時、この地区では自宅や集会所にとどまった190人が孤立。ヘリコプターで救助せざるを得ない事態となりました。

 どうすれば地域の異変を避難へと繋げることができるのか。住民と共に考え続けている男性がいます。

地域の異変を避難へつなげる 体験者の声を集めて

 松永鎌矢さん。名古屋にあるNPOで働いていましたが、発災直後から現地に入り、去年10月に移住。

 住民たちを訪ね、避難の方法について意見を集めていました。この地区では高齢者が多く、避難に時間がかかるのが現実。去年の豪雨の際には、すぐに避難ができなかったといいます。

「雨の前と後で これは気にするようにしたことは?」(松永鎌矢さん)
「(避難は)もう早めやね それが一番」(日隈トミ子さん)

 早めの避難が大切だと意識を改めたと話しますが、実際に判断ができるかまだ不安があるといいます。

「(避難の)判断がね、できないときがあるじゃないですか。このくらいの雨だったら出ない方がいいかな、出ないなら出ないで、じっとしておりたい家に」(日隈トミ子さん)

 そこで重要となるのが、“率先避難”。想定にとらわれず、率先して避難しようという意識を地域全体で作れないか、松永さんは考えています。

「避難するのに不安なことや、1人で避難できない人が結構多くいる。それをどう一緒に地域で避難できない人を避難させられるようにするか」(松永鎌矢さん)

独自に呼びかけ“率先避難”

 そのヒントを探ろうと訪ねたのは、河川の氾濫で大きな被害が出た大分県日田市上宮町。

 町の会長を務める藤井さんは、当時、自治体が出す「避難準備」の情報よりも早く、独自に自主避難を呼びかけました。

 なぜ、「率先した避難」を促すことができたのか。

「地域の情報が一番信用できるというか、ここの川がどうなっているとか、この山から水が流れ出しているとか」(日田市上宮町自治会 藤井隆幸 会長)

 藤井さんが気づいていたのは川の異変。代々、この岩を超える水位になれば川が氾濫すると伝えられてきたなか、それが現実となったため、各家庭の告知端末に自主避難を呼びかけたのです。

「自治会長さんが一番先に、“市(の情報)より先に避難するよ”と言われた」(住民)
「この地域の人は声かけあって。避難を早めにできていた」(住民)

 大量の流木により、民家数軒が押し流されたなか、住民はすでに避難していたため、犠牲者は出なかったといいます。

 藤井さんが行った“率先避難”。地域独自のルールが、命を救う避難につながっていたのです。

「救える命は救うっていうのが基本にやはりある。救えない命はないと思う」(日田市上宮町自治会 藤井隆幸 会長)

「自分で意識をもって避難してもらうのが一番だと思うので、(住民同士)会話しながら、“このタイミングで避難しないといけないよね”って話をしていきつつ、防災の意識を高めていくことが 一番必要かなと考えています」(松永鎌矢さん)

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