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空港悩ます“スーツケース放置問題” 中部国際空港

報道局
愛知特集 2018/7/23 15:00

 

 中部国際空港では、不審物の警戒パトロールが行われています。この日、2人の警察官は、ごみ箱の横に置かれたスーツケースを調べ始めました。

「周囲の異音、異臭、リード線等はなし」(警察官)

 金属探知機を使い、爆発物の特徴がないかなど、隅々まで確認します。

 

 

「危険物はありませんでしたので、ごみとして処理します」(警察官)

 調べた結果、中身はカラの状態でチャックも全てあけられていたため、故意に捨てられたとみられます。

 いま空港を悩ませている“スーツケース放置問題”。安全の確認に人手が割かれるため、警備が手薄になることなどが懸念されています。

 

ごみ箱の横に置かれるワケ

 放置場所を見てみると“ごみ箱の横”という共通点がありました。実は、この場所に置かれたワケは、思わぬ原因があったのです。

今年3月。倉庫に集められていたのは大量のスーツケース。

 

 

 すべて放置されたもので、荷物の増加に伴う追加料金を嫌がったり、故意にではなく、忘れてしまったりして放置されたものとみられています。

 実は、今年3月からむやみに捨てられないように、スーツケースを有料(1080円)で引き取る取り組みが始まっていますが、その効果は、どれほどあったのでしょうか。

 

 

「一定の抑止効果は認められました。しかし、大きく(放置が)減少したというところまでは認められておりません」(愛知県中部空港警察署 星野厚志 署長)

 以前は人目のつかない場所に隠して置いてあったスーツケース。有料で引き取る対策を始めてからは、放置の数は減ったものの、なぜか“ごみ箱”横に集中して放置されることに。

 空港で出国を待つ観光客に話を聞いてみると。

 

 

「捨てるとしても、ごみ捨て場に捨てます。むやみには捨てません」(外国人観光客)
「処分するんだったら、きのうの夜までに (別の場所へ)捨てています」(外国人観光客)

 警察や空港関係者が、今年3月から4か月間続けた周知活動。しかし、呼びかけを誤って解釈した人もいたようです。

「“むやみに捨ててはいけない”というのを 「ごみ箱の横ならいいだろう」と勘違い。一部の中国人のツアーコンダクターが 「ごみ箱の横ならいいよ」と、間違った認識を旅行者の方に伝えている事実が明らかになっています」(愛知県中部空港警察署 星野厚志 署長)

 “むやみに捨てる”の認識の違い。それが、ごみ箱横にスーツケースを置く結果となっていたのです。

 

対策さらなる一手

 いまだ有効な解決策が見つからない、スーツケース放置問題。警察はさらなる一手を試みました。

「いま、ごみ箱の横にスーツケースが描かれたステッカーを張っています」(間瀬由紀乃 記者)

 

 

 ごみ箱横やトイレの中に貼られたステッカー。3か国語で“不法投棄禁止”や忘れ物注意などと書かれています。新たな取り組みは改善につながるのでしょうか。

 警察と空港は今後、警備体制の見直しの他、中国系エアラインに協力を依頼するなど、問題の解決に向けてさらに取り組みを続けていくということです。

 

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