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閉店した「丸栄」の年間155億円市場を巡り、各百貨店が売り上げ争奪戦 名古屋

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/8/3 11:00

 

 多くの人々に愛されながら閉店した丸栄。閉店から1か月、名古屋市内の各老舗百貨店では、とある変化が起きていました。

 

ジェイアール名古屋タカシマヤでは丸栄名物催事・“鉄道模型展”を引き継ぐ

 ジェイアール名古屋タカシマヤで8月1日から始まった鉄道イベントは、多くの親子連れで賑わっていました。

「楽しかった」(イベントに参加した子ども)

 そんな大人気のイベントに今年はじめて登場したのが

「こちらが鉄道模型走行展示になります」(ジェイアール名古屋タカシマヤ 村上由夏さん)

 名古屋城の周りを走る新幹線や電車の模型に子どもたちは、釘付け。実はこの鉄道模型の展示は、丸栄で開催されていた催事の一部を引き継いだものだったのです。

「丸栄もなくなってしまったし、(ここで展示があって)良かったと思います」(客)
「まさかここで受け継いでいるとは思わなかった」(客)

 1か月前に丸栄は、業績低迷や店舗の老朽化などでその長い歴史に幕を下ろしました。そんな丸栄の名物催事だったのが「鉄道模型展」。閉店に伴い今年5月で最終回を迎えましたが、その一部を引き継ぎ今回の催事が行われているのです。

「お客様からどこかの百貨店で引き継いでほしいという熱いご要望をたくさんいただいており(今回の実施に至った)ました」(ジェイアール名古屋タカシマヤ 村上由夏さん)

 展示の規模は、「丸栄」の10分の1と小さいですが、初日から多くの鉄道ファンが訪れていました。

(Q.丸栄の鉄道模型展は?)
「知っています。毎年行っていました。(子どもが)1歳の頃から」(客)
「すごくうれしいです。すごくびっくりしました」(客)

 

松坂屋名古屋店 丸栄の人気和菓子店を誘致

 一方こちらは、松坂屋名古屋店の地下1階にできた列。7月にオープンしたばかりの和菓子店です。売れ筋は、フルーツの入った大福。1日1500個以上売れる人気の商品です。

 

 

 たくさん購入した人に話を聞いてみると

「(オープン)を待っていた。丸栄が閉店するからここになった」(客)

 実はこの店、2014年から丸栄に出店していた人気店。丸栄の閉店に伴い、松坂屋名古屋店が誘致しました。

「丸栄で、お客様に非常に愛されているブランドなので、お声がけした」(松坂屋 名古屋店 山田紀子さん)

 昨年末に丸栄の閉店が決まったあと、松坂屋の担当者がこの和菓子店に接触。松坂屋の他にも、水面下で数社から移転出店の打診があったそうですが、なぜ松坂屋への移転を決めたのでしょか。

「栄でのお客さんを大事にしたいということと、お客さまの層も丸栄と似ているところもあるので、一番あったところ(松坂屋名古屋店)なのかなと思いまして」(養老軒 松坂屋名古屋店 荒川祥帆 店長)

 

 

名古屋三越栄店では食品売り場を強化

 丸栄のお客さんを取り込もうという動きは、こちらの百貨店でも。

「(丸栄の閉店で)特にお困りになるだろうと思われた食料品雑貨の類いを。(その部分の)しっかり品ぞろえを強化してお困りにならないように対策を立てた」(名古屋三越栄店 林一平太さん)

 

 

 名古屋三越栄店では、食品フロアが充実していた丸栄の顧客を取り込むために食品売り場を強化。その結果、生鮮売り場と食料雑貨の7月の売り上げは10パーセント近くアップしたといいます。

 

 

名鉄百貨店では想定外の新規顧客獲得 丸栄から流れてきたメインターゲットの客数も増加

 名古屋駅前の名鉄百貨店にも影響が出ていました。

「これまで丸栄のお中元をご利用されていたお客さまが、丸栄さんで使っていた申込書をお持ちになって(弊社の方で)お中元をご用命いただくということはいくつかあった」(名鉄百貨店 広報担当 尾崎裕さん)

 

 

 今まで丸栄でお中元を買っていたお客さんが、名鉄百貨店に流れて新規のお客さんの獲得につながっていました。

 さらに、丸栄に入っていた婦人服店が名鉄百貨店に移転を希望し、7月6日にオープン。名鉄百貨店のターゲットは主に50代以上。この婦人服店と同じで客層で、双方の思惑が一致した形となりました。

 

 

「お客様にとっても、こちらのブランドにとっても、弊社にとっても、プラスで(買い物を)楽しんでいただける(と思います)」(名鉄百貨店 広報担当 尾崎裕さん)

 丸栄の閉店から1か月。お客さんの獲得を巡る百貨店の競争は今後も続きそうです。

 

速報!2018年7月の名古屋の百貨店の売上高発表

 8月1日、名古屋の百貨店が2018年7月の売り上げ速報をそれぞれ発表しました。

 売り上げアップとなったのは、ジェーアール名古屋タカシマヤで、去年の7月に比べてプラス0.3パーセントの約136億円。売り上げ横ばいとなったのが、名古屋三越栄店で約62億円。そして、売り上げダウンとなったのは、松坂屋名古屋店マイナス1.8パーセントの約117億円。名鉄百貨店もマイナス6.8パーセントの約39億円となっています。

 

 

 その要因について聞いてみました。売り上げアップとなった、ジェーアール名古屋タカシマヤは、「訪日外国人客の増加と大型写真展(羽生結弦選手)による集客効果が大きかった」としています。

 名古屋三越栄店は、「婦人服や食品フロアの改装効果がプラスとなったこと、お中元で新規顧客獲得できた」とコメント。

 売り上げダウンとなった、松坂屋名古屋店と名鉄百貨店は共に、クリアランス前倒しの影響と、月初めの豪雨と月末の台風で客数が減少したことが影響しているのではないか」とコメントしています。

 

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