そのまんまキュウリを冷凍 71歳ベテラン主婦の斬新ワザ 野菜高騰を乗り切る
葉物を中心とした野菜の価格が高騰、お財布を直撃。野菜の価格高騰の波をどう乗り切ればいいのでしょうか?
「カボチャとか葉物類が高いですね。1.5倍ぐらい(価格が)違うかなと思うので、野菜がとりにくいですね」
「(野菜が高くて)買えないので、モヤシとか安いのばっかりで、栄養が偏っちゃいますよね」(街の人)
激安スーパー 仕入れ価格高騰で四苦八苦
名古屋市緑区にある、激安で人気のスーパー「ウオダイ PLUS」。
「野菜売り場を見ていきますと、ミニトマトが100グラム99円に、グリーンアスパラも99円です、葉物野菜のレタスは150円ではありますが、あまり“野菜価格の高騰”を感じられませんが?」(佐藤和輝 アナ)
(Q.野菜高騰の影響は?)
「もうまれに見るやりづらい年だなとは、つくづく感じていますね。例年よりもうちの店ではホウレンソウが1.5倍近く価格上げている」(ウオダイPLUS 加藤豊真 マネージャー)
こちらの激安店のポリシーは、家計を少しでも楽にしたいということですが、今年の夏はキュウリやトマトにホウレンソウなどが6月頃から月を追うごとに値上がりしていて、四苦八苦しています。
(Q.野菜高騰の影響は?)
「青菜炒めにはホウレンソウよりも空心菜(価格が安定)がおすすめできますので、(ホウレンソウなどが高値の時には)こういった葉物野菜で代用していただくように提案して、お値打ちに提供しています」(ウオダイPLUS 加藤豊真 マネージャー)
例えばミニトマトなどは、少し量を減らして低価格に、キュウリは少し曲がった形の悪いものもまとめて入れて、価格を抑えるといった努力をしているそうです。
ベテラン主婦の知恵 安く買って冷凍保存 半解凍で調理
では、野菜高騰を乗り切るためには、どうすればいいのか?
主婦の大先輩でもあり50年近く栄養士の養成に携わってきた、管理栄養士・加藤治美さん(71)に乗り切る対策法を聞いてみました。
「高いので、できるだけ安いものを買うということ。例えば1本ずつ買うよりも3本セットとか。ただ問題は傷む・品質が落ちること。一番手っ取り早いのが、冷凍でしょうかね」(バーバキッチン・ハルミ 管理栄養士 加藤治美さん)
困ったときの、冷凍保存。しかし、ここまでならよく聞く話ですが、71歳の知恵は冷凍の“方法”が斬新でした。
「例えばキュウリなら天地を落として長いまま(冷凍保存)。トマトならヘタをとってそのまんま(冷凍保存)」(バーバキッチン・ハルミ 管理栄養士 加藤治美さん)
そして、モヤシは、さっと水洗い。ピーマンなども面倒な種だけ取り出して冷凍保存しておけばOKだといいます。
(Q.冷凍庫から出して使う際のポイントは?)
「半解凍でお使いになると一番いいと思います。あるいはそのまんま」(バーバキッチン・ハルミ 管理栄養士 加藤治美さん)
この冷凍保存法で保存していた野菜を使用して、「トマトと冷凍キュウリの酢の物」を作っていただきました。
早速、半解凍の状態のキュウリを切ってみると、サクッと包丁を入れることができました。完全に解凍をすると野菜の栄養素が水分とともに流出してしまうので、半解凍の状態で調理するのがベストだということです。
そして、冷凍のミニトマトと甘酢を合わせれば酢の物が完成です。
「(冷凍した)お野菜ほぼみんなひと月ぐらいはもちます」(バーバキッチン・ハルミ 管理栄養士 加藤治美さん)
家計を預かるベテラン主婦の知恵。賢く使って、野菜高騰を乗り切りましょう。