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公園の木々に異変、紅葉でもないのに色づくのは“ナラ枯れ”という病気の可能性 名古屋市

報道局
愛知特集 2018/9/11 16:23

 

 9月10日、取材班は名古屋市西区にある「庄内緑地公園」に向かいました。

「あちらの木は、紅葉でしょうか?」(佐藤和輝 アナ)

 紅葉するにはまだ早い9月、しかし公園には赤く色づいた木々が多く見られます。遠くからは紅葉しているようにも見える木々は、“コナラ”という木です。

 

 

 もちろん、これは紅葉が始まったわけではなく、ある虫が原因で起こっている異変です。

 

木々に起きた“時期尚早の紅葉のような”異変

「白い粉がでていますね。(虫が)幹に穴を掘って中に入って巣をつくる、そのときに体につけている菌を木に感染させる。ナラ枯れという病気です」(樹木医 小堀英和さん)

 

 

 ナラ枯れという現象を引き起こしているのは、体長5ミリほどの「カシノナガキクイムシ」という虫。この虫が木に穴をあけ病原菌を持ち込み、木が水の通りが悪くなる病気になり、葉っぱが赤く枯れてしまうといいます。

 

 

 このナラ枯れは、暑さとの関連が指摘されています。

Q.今年の猛暑の影響でしょうか?
「あったと思います。2010年にも猛暑でしたよね、その年は非常にたくさん被害をうけました」(樹木医 小堀英和さん)

 近年、ナラ枯れの被害が最も多く確認されたのは2010年、全国的に猛暑に悩まされた年でした。暑さが木の免疫力を低下させ、病原菌を増殖しやすくするとみられています。

 

 

 2010年8月の最高気温の平均は名古屋で34.1℃、これに対し今年は35.3度と当時を超えており、被害拡大が心配されているといいます。

 また、ナラ枯れ被害は全国各地でも発生しています。兵庫県の山中でも赤く色づいたように見える木々が確認され、その全てがナラ枯れだといいます。

 

 

 また、このナラ枯れは放置しておくとさらに大変な被害を招く恐れがあるといいます。

「1年間この(木の)中で育った幼虫が成虫になって羽化する。それが飛び出してまた次の木に(菌を)うつします」(樹木医 小堀英和さん)

 このようにナラ枯れは、翌年羽化した成虫の移動によって、次々に周囲の木々に感染する、集団感染を起こします。そのため特に木々が密集する山間部では感染は爆発的に広がることもあるといいます。

 

原木しいたけの丸太は、ナラの木 価格上昇の危機も

 ナラ枯れの拡大によって、影響をうける人たちは意外なところにもいました。

Q.丸太がずらっと並んでいて、キノコがついていますね?
「生シイタケですね。(使用している木は)ナラの木ですね」(朝岡椎茸園 朝岡秀夫さん)

 愛知県西尾市「朝岡椎茸園」では、ナラの丸太を使って、“原木シイタケ” 栽培しています。伐採したナラの木をまるごと使うことで、しっかりした歯ごたえと強い香りが出せるといいます。

 

 

「(現在、原木の価格は)じわじわ上がっている状況。ナラ枯れがあれば、その木が(栽培には)使えないので、いい木を探す時間も取られるだろうし、人件費は上がってくると思います」(朝岡椎茸園 朝岡秀夫さん)

 これ以上ナラ枯れが深刻化すれば、原木の価格がさらにあがり、食卓への影響も出かねないといいます。

 取材に行った庄内緑地公園では、ナラ枯れが確認された木は通路沿いから順番に伐採を行っているといいますが、山間部の地域では伐採するコストが見合わないと放置されている場所も多いということです。

 

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