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“公衆電話”使えますか 有事の際は活躍も、使い方が分からない子どもたちの実態

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/9/12 12:00

 

 災害時に活躍する公衆電話。先日、北海道で発生した地震の直後にも、家族に安否連絡をする人などで、長蛇の列をなす光景がみられました。

 でもこの公衆電話、いま子どもたちの多くは、使い方が分からないといいます。

 スマートフォンや携帯電話が普及する以前には、連絡手段の主役だった「公衆電話」ですが、いま使えない子どもたちが増加。2017年にNTT東日本が行った調査では、小学生の85%が公衆電話を使ったことがないという結果も出ているんです。

 9月6日に発生した北海道胆振東部地震。大規模な停電が発生し、ライフラインが寸断されました。そうした中、各地で見られたのは、

 

 

「停電中の札幌市では、役所にスマートフォンなどを充電できるコーナーが設置されていて、すでに1時間以上の待ち行列となっています」(記者)

 スマートフォンや携帯電話を充電するための長い列。混雑のため、充電時間が制限されることも。

 さらに、充電切れ以外にも突然つながりにくくなる状況も発生しました。一方、このような状況でもスムーズに通話できたのは、公衆電話です。

 

 

「災害時には電話が非常につながりにくくなりますが、そういった際にも公衆電話は優先的に接続される仕組みになっています」(NTTマーケティングアクト 木村里美 担当課長)

 災害時に電話が混み合うと、スマートフォンや携帯などは通信制限をうけ、つながりにくくなりますが、公衆電話は優先的に接続される「優先電話」のため、この制限を受けないのです。

 そんな公衆電話。みなさん、いざという時に、使うことができるのか、名古屋の街で調査してみました。

 まずは、8歳の女の子。

「(小銭を入れる)あっ、落ちちゃった」(8歳の女の子)

 

 

 受話器を上げずにお金を入れる小学生。小銭が落ちてくることに困った様子です。正しい使い方は、受話器を上げてからお金を入れなくてはなりません。結局最後には、お母さんに助けを求めていました。

 続いて、10歳の女の子は、受話器を上げずに番号を押していました。

「ボタンを押してもかけられないというのが困りました」(10歳の女の子)

 最後に19歳の男性。

「この中から選んでください」(記者)

 なんと、彼が選んだのは50円玉。しかし公衆電話では100円玉か10円玉しか使えません。

「50円玉が使えないと知らなかった。正直めちゃめちゃ恥ずかしかった」(19歳の男性)

 今回6人に聞いた結果、かけ方を知っていたのは、2人だけでした。

 こうした状況を、公衆電話の設置者であるNTTの担当者に見せると。

 

 

「50円玉(使用)できないですよね!?なんで10円玉入れないんでしょうね」(NTTマーケティングアクト 木村里美 担当課長)

 使えない人のあまりの多さに担当者も驚いた様子。

「いざというときに本当に困ってしまうと思うので、ぜひ一度でもいいから親子で使って頂けたらなと」(NTTマーケティングアクト 木村里美 担当課長)

 

公衆電話の使い方を学ぶ出前授業

 とはいえ、日常生活の中では、なかなか公衆電話に触る機会もありません。そこで始まった取り組みが、公衆電話の使い方についての出前授業です。岐阜県の高山市立北稜中学校で行われた授業をのぞいてみました。

 

 

「受話器をあげて、お金を入れる。ツーって音する?そしたら番号を押す」(講師)

 この日、授業を受けた中学3年生は、ほとんどが、公衆電話を使ったことがあるということでしたが、実際に電話をかけようとしてみると。

「(テレホンカードの向きが)反対かな?」(講師)

 少し戸惑ってしまうようです。

「(公衆電話に)なじみはないです。改めて使い方を知ることができて、そういうとき(災害時)に使っていきたいと思いました」(受講した生徒)

 

なぜ、災害時に起きる通信障害とは?

 災害時に電話や通信がつながらなくなる理由は2つあります。

 

 

 ひとつ目は「インフラの不具合」。通信用のケーブルの切断や基地局の停電といった不具合が原因に。

 ふたつ目は「輻輳(ふくそう)防止のため」。輻輳(ふくそう)とは電話回線が1か所に集まり、混みあうこと。これを防ぐために携帯会社側がネットワークの制限を行うことがあります。災害時は被災地への電話が集中するため、輻輳(ふくそう)が起きやすく、警察や消防などへの緊急電話がつながらなくなる危険性があるそうです。

 

公衆電話以外にも

 災害時、通信障害で困った時に有効的なのが「公衆電話」ですが、それ以外にも使えるものがあります。それは「災害用伝言サービス」。電話による安否確認の連絡が取りにくいときに、被災地の人とやりとりできるのが「声の伝言板」です。

 災害用伝言ダイヤルの使い方は、
1.受話器をあげて「171」をダイヤルする
2.録音は「1」、再生は「2」を押す
3.家の電話番号や家族の電話番号などを押す
4.音声ガイダンスに従って、メッセージを録音・再生する

 

スマホアプリ「LINE」も災害時の安否連絡に

 実は、スマートフォンのアプリ「LINE」も、災害時、有効に活用することができます。LINEは電話番号を知っている相手など、他のSNSに比べると家族や親しい友人の登録が多いため、災害時には「特に親しい人の安否確認」に使うと効果的だといいます。

 

 

 さらに、LINEは送った相手がメッセージを開いた瞬間自動的に「既読」のマークがつくので、返信が無くても、相手がメッセージを確認できる状態であることがわかります。

 このLINEサービス開始は2011年6月。東日本大震災の3か月後。実はLINEの既読表示機能は、東日本大震災を受けて「大切な人と連絡が取れるサービスが必要」という思いから開発されたサービスだったのです。

 また、いざという時に連絡が取れるよう、相手の電話番号をちゃんと覚えているか確認するのも大切だということです。

 

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