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「豚コレラ」問題 野生イノシシの群れに感染拡大の恐れ

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/9/19 12:00

 

 新たな局面を迎えた「豚コレラ」騒動。各地で感染拡大に警戒を強めています。「豚コレラ」の感染拡大を封じ込めるべく、ひとつのカギを握るのが“野生のイノシシ”。そのワケとは?

 

 

 岐阜県本巣市。取材班は、地元の猟友会の会長とイノシシを捕らえるため仕掛けた大きなオリへ向かいました。

 

 

 周囲には、野生のイノシシの足跡がありました。この場所で、6頭の子どものイノシシが14日に捕獲されました。

「県の保健所が立ち合いで処理して、個体もって行って検査してもらった」(本巣市猟友会 中澤和広 会長)

 調べていたのは、豚コレラウイルスの感染検査。豚コレラは、感染力と致死率が非常に高い家畜伝染病です。

 そして18日、検査結果が判明しました。

「検査したところ異常ないということで。その個体については感染していない」(本巣市猟友会 中澤和広 会長)

 

イノシシ長距離移動で群れに感染拡大か

 しかし、安心できないのが“イノシシの習性”です。

「(オスは)20~30キロは一晩で動く。繁殖時期になるともっと動くし。すぐに広がってしまうので、調査を含めて猟友会として協力できたらと、会員に頼んでやろうと思っています」(本巣市猟友会 中澤和広 会長)

 長距離を移動するというイノシシの習性から、今後感染の拡大を助長してしまう可能性があるといいます。

 今月9日、岐阜市の養豚場で、国内では26年ぶりとなる豚コレラウイルスの感染が判明。県は、のべ500人を超える体制で封じ込め作業を行い、「ひとつの山を越えた」と発表していました。

 

 

 しかし、14日、事態は新しい展開を迎えました。

「新たな展開になってきたと認識しています。さらに緊張感をもってこの問題に取り組んでいく」(岐阜県 古田肇 知事)

 死んでいた野生のイノシシから、豚コレラの陽性反応が。見つかったのは、感染が分かった養豚場と同じ岐阜市内。

 

 

 さらに、約10キロ離れた地点で見つかった、死んだ子どものイノシシからも豚コレラが確認されました。これについて、猟友会の会長は、

「イノシシは本当に仲間意識が強い。母親は子どもを連れて、よっぽどのことがない限り一緒にいます」(本巣市猟友会 中澤和広 会長)

 イノシシは群れで動くことから、豚コレラは群れのなかで感染し、広がる恐れがあるというのです。

 

 

 岐阜県は、感染の実態をつかむため、捕獲された個体の調査を続けています。それでも、県内には2万頭以上のイノシシがいるとみられ、感染拡大を防ぐ手立てを見いだせていないのが現状です。

 県内の6か所では、車の移動によってウイルスが広がらないよう消毒作業を実施し、21日からは、養豚場やイノシシを飼育している農場などに動物の侵入を防ぐ電気柵の設置を始めることにしています。

 

 

ジビエ料理の肉加工施設は営業自粛

 突然のウイルス感染に、困惑の声も聞こえてきます。最近ブームとなっているジビエ料理用にイノシシやシカの肉を加工する施設では?

 岐阜県本巣市にある「里山ジビエ会」は、2016年にオープンしジビエ料理用の肉を加工・販売しています。これから旬を迎えるイノシシ肉を加工するはずでしたが、風評被害を心配し営業を自粛していました。

 

 

「一番怖いのはせっかく開拓したお客さんに提供できないということになればその店を離れる。それを一番心配しています」(里山ジビエ会 近藤正男 会長)

 

精肉店では風評被害対策

 岐阜市内の精肉店「一松精肉店」では、風評被害の対策に乗り出していました。岐阜県産の豚肉を多く扱うこの店では、客から安全性についての問い合わせが数件あったといいます。

「私の方からは(感染した豚肉は)市場には出回っていませんので安心してくださいと(問い合わせに対して)言った」(一松精肉店 高木良三 店長)

 

 

 豚コレラは、人には感染せず、感染した豚肉を仮に食べても体に影響がないということを、業界団体も呼びかけています。

 

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