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“企業の運動会”に注目、大手企業を中心に実施が増加傾向 そのワケとは

愛知三重岐阜特集 2018/10/12 13:00

 

 ホームパーティーに同窓会、いろんなイベントの企画や運営をする会社はよく知られていますが、最近は運動会を運営する「運動会屋さん」という仕事があるといいます。

 取材班は、岐阜県高山市に工場がある、大手製薬会社「武田テバファーマ」へ向かいました。運動会といえば子どもたちの行事と思いきや、運動会で必死になっているのは、大人たちです。

 この企業は毎年、従業員向けにさまざまなイベントを行ってきたそうですが、今年は初めて、従業員やその家族を呼んで運動会を開くことを決めたといいます。

 

 

「従業員とみんながコミュニケーションを通じて何かできることはないか。行きついたのが、運動会だった」(武田テバファーマ運動会実行委員 ユルマズよしえさん)

 今回、運動会に参加したのは、従業員やその家族約800人。午前10時から午後3時まで、8つの競技が行われました。

 ただ、その競技というのがとても特徴的です。

 

 

 何やら作業着に急いで、袖を通す参加者たち。さらに、タスキを渡された人は、何やらネジを締め直します。

 実はこれ製薬会社の工場で、普段行っている作業を競技の中に取り入れ、どれだけ早くできるか競っているのです。

 他にも、自分たちの会社にちなんだクイズを参加者全員で答え、正解者の数を競うなど、頭脳勝負の競技も行われました。

「みんなニコニコしていていいね」
「こういう会社のイベントで一緒になることがないので、楽しいですね」(参加者)

 実は、この運動会を仕掛けたのは神奈川県にあるイベント会社「運動会屋」。字のごとく、運動会のプロ集団です。

 最近、会社の運動会を実施する企業が、大手を中心に増えていて、この運動会屋には年間230件ほどの依頼があるといいます。

そこには企業が抱える、ある問題があるといいます。

 

 

「今、IT企業などで機密的な仕事が多い。そうすると仕事の相談が人にできなくなる。なのでコミュニケーションが難しくなっている。そういうのを運動会で風通しをよくして、会社を躍進できるきっかけになればと」(運動会屋 米司隆明 社長)

 機密性の高い仕事が増えている現代の企業では、自然と働く人同士のコミュニケーションが減ってしまうことも。そのため、コミュニケーションの機会を増やすため、企業の運動会の需要が高まっているといいます。

 そこに目を付けたのが「運動会屋」。企業に適した運動会のプログラムを作るため、徹底して打ち合わせを重ねます。

 今回の製薬会社の運動会のために行われた打ち合わせは、2か月間で5回。

 運動が苦手な従業員や家族が楽しめるようなプログラムの提案から、大会の運営に関わるアドバイスなど、専属のスタッフが付きっきりで行います。

 

 

「オリジナリティーを出せるところが、すごくいいなと思いました」
「子どものころにやった運動会とはちょっと違うものになりそう」
「お願いしてみて素晴らしいと思った。何から何までやっていただいて心強い」(武田テバファーマ 運動会実行委員)

 そうして行われた運動会。普段は事務作業ばかりで、人見知りという従業員に話を聞いてみました。

 

 

「ちょっと人見知りというのもあって、部署の人以外と関わる事があまりないので、こうやって顔を合わせたりすることで、もっとコミュニケーション力があがるといいなと思います」(参加した女性従業員)

 三重県から高山市の工場に単身赴任中の男性は、2か月ぶりに家族を呼び寄せ、運動会に参加しました。

 

 

「子どもたちもすごく楽しく、いろいろ参加できる競技もあったし、 参加した従業員は、会社のみんなとも盛り上がれたので、非常によかった運動会かなと思います」(単身赴任中の従業員)

「家では、そんなに仕事の話とかを聞いたことはないので、どんな感じの方と働いているのかなと思っていました。明るいみなさんでよかったです」(参加した家族)

 企業が行う運動会に、今後も注目が集まりそうです。

 

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