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赤ちゃんを「風疹」から守れ 男性の「隠れ風疹」に要注意

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/10/16 18:51

 いま、流行しているという“風疹”。今年の患者数は、去年の12倍。すでに1100人以上にのぼり、猛威をふるっています。

 患者のほとんどは関東地方ですが、次いで多いのが東海地方。その数86人(10月16日時点)。

 咳やくしゃみなどで飛沫感染し、発症すると、発疹や発熱、リンパ節が腫れるなどの症状を引き起こす風疹。

 実は、患者にはある共通点があるといいます。

「30歳から50歳くらいの男性に多いと思います」(栄エンゼルクリニック 水野芳樹 院長)

 東海3県の患者をみても、女性より男性の方が多いのがわかります。実に、患者の8割以上が男性です。

 しかし、なぜ、男性の患者が多いのでしょうか。

「予防接種の時代の流れで、30代から50代の男性がワクチンを打っていない世代になってしまった」(栄エンゼルクリニック 水野芳樹 院長)

風疹で娘を亡くした母親の後悔

 さらに、この風疹、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、目や耳、心臓などに障害のある先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれてくる可能性があるといいます。

 岐阜市に住む可児佳代さん(64)。17年前、風疹が原因で娘を失いました。

「高熱で全身発疹でリンパも腫れて、確実に風疹の症状で、病院に行ったら、これ風疹やねって言われて」(可児佳代さん)

 妊娠が発覚したころに風疹にかかり、娘の妙子さんを出産。妙子さんには、目や耳、そして心臓に障害がありました。

「看護師から『なんで4年間も不妊治療をしていて、ワクチン接種をしなかったの』と言われた」(可児佳代さん)

 風疹の予防接種を受けていなかった可児さん。

 娘の妙子さんは生まれた後、何度も手術を繰り返しましたが、症状は次第に重くなり、18歳の時に亡くなってしまったのです。

 予防接種で感染の危険を極端に減らすことができるという風疹。可児さんは、5年前からワクチン接種の必要性を訴える活動をしています。

「私が風疹にかかったから、娘を死なせたという自責の念が今でもある。30代から50代の男性も、女性もきちんとワクチン接種をしてほしい。二度と同じ思いをしてほしくない」(可児佳代さん)

隠れ風疹に注意

 風疹にかかると、発熱、発疹、リンパ節の腫れ、目の充血、軽いせき、関節痛などの症状があらわれます。

 強い感染力を持っている風疹ですが、症状が出ないケース“隠れ風疹”というものがあるそうです。

 潜伏期間が2~3週間で、何も症状が出ないので普通の風邪だと思ってしまう。風疹と疑うことも難しく他の人に感染させる可能性もあると栄エンゼルクリニックの水野芳樹院長は言います。

男性患者が多いわけ

 最新(10月16日時点)の風疹の患者数は、8割が男性です。さらに、年代別に見ると、30代が25%、40代が33%と6割を占めています。

 なぜ、この年代の男性が多く感染しているのかというと、男性患者の7割が「職場」で感染しているそうなんです。

 30~50代男性は働き盛りで、海外渡航の機会も多いため、帰国後、感染に気付かず出社することが、職場の集団感染の原因にもなっているそうです。

 また、男性が多い理由のもう一つは、1962年4月2日から1979年4月1日までの間に生まれた男性は、風疹の定期予防接種制度がなかった年代だということです。

 中学生の時に、女性のみを対象で集団接種が行われていたんですが、男性は定期接種制度が行われていないので、風疹の免疫がない人が多い世代だといいます

 風疹の予防法は、「風疹予防接種」しかなく、東海地方の自治体では、風疹のワクチンの接種が必要な方を対象に、ワクチンの予防接種費用を無料、または一部を助成し、予防接種を促しているそうです。

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