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実りの秋「新米」に異変 生育悪く値上げも 農家で進む「ブランド米」志向の実態とは

報道局
愛知三重岐阜特集 2018/11/7 12:59

 実りの秋、新米のおいしい季節となりましたが、今年は新米の値段が高くなっているといいます。そこには度重なる天候不順だけでなく、背景には農家で進む「ブランド米」志向がありました。その実態とは。

記録的な大雨や天候不順が米の生育と価格に大きく影響

 名古屋市内の飲食店で、かまどで炊かれていたのはつやつやと光る、ふっくらした新米です。炊き立てご飯が名物となっているこちらのお店で、いま使っているのは、長野県産の「新米」です。そのお味は?

「やっぱりテカりとかがあっておいしいですね、本当に」
「新米の時期なのでご飯が食べたくなります。甘いです」(来店客)

 ご飯が食べたくなる新米の季節。ただ今年、その新米をめぐる「異変」が起きているといいます。北海道旭川市の米農家に話を聞きました。

「正直、今年は僕が経験してきた中でも、今までにないくらい(稲の生育が)ひどい、すごくさみしい感じが」(北海道の米農家)

 稲の生育が悪いその理由は、この夏の記録的な大雨や天候不順。日照不足も米の生育に大きく影響し、収穫は例年の6割ほどだといいます。

 農水省が発表した地方別の米の収穫量。全国的には平年並みとのことですが、北海道は「不良」。そして、この地方でも愛知と岐阜が「やや不良」となっています。

 その影響で、米の値段がじわじわと高くなってきているのです。

 粒が大きく、見た目が良いとされる一等米を販売するお店に話しを聞きました。

「収穫時期に台風などが来て非常に不安定な状況だったので、一等米の数がそろわなくて全体的にややお米の値段が高くなっています」(店員)

 一方、名古屋市内のスーパーでは。

「一部値上がりしている部分はありますが、仕入れ先にご協力いただき、頑張らせていただいています」(ウオダイプラス 安原輝員さん)

 こちらのスーパーでは、企業努力で米の店頭価格は今のところ、据え置きにしているといいます。

 最近の米の値段について、街の人たちはどう感じているのでしょうか。

「少し上がっているかなと思います。2年前ぐらい前からかしら」
「困りますよね。孫たちもいますし、食べ盛りの男の子たちばかりだから」
「微妙に上がっていると感じるときがあります。何かのおかずを犠牲にしてご飯はそのまま。生活の一部なので」(街の人)

 米の値上げを嘆く声が数多く聞かれました。実際に米の価格は、4年連続で上昇を続けています。そしてその原因は天候不順だけではありません。

 名古屋市内のおにぎり専門店「にぎりたて」。炊き立てのお米を使って、ひとつひとつ手づくりで作られるおにぎりが人気ですが、創業20年にして、今年は値上げに踏み切りました。

「本当に我慢してやってきたんですが、今年初めて3月末に値上げしました。5~15%ですかね」(にぎりたて 吉田洋さん)

 苦渋の決断で行った商品の値上げ。その背景には、おにぎりや弁当、レストランなどで使われる業務用のお米が不足し、仕入れ値が上昇していることがあるといいます。

 こちらの店では10年前と比べると、仕入れ値が1キロあたり50円も上がったといいます。

「みなさん、業務用の米が欲しいので、取り合いのような感じですね。もう農家の方が作ってくれないので」(にぎりたて 吉田洋さん)

農家が業務用の米を作らないワケ

「農家が業務用の米を作らない」とは、一体どういうことなのでしょうか?岐阜県下呂市の米農家を訪ねました。 

「全国的に業務用の米が足りないと思いますが、その背景には(農家が)それ以上に魅力のあるものの生産に移っていった」(まん丸屋 曽我康弘さん)

 農家が生産に魅力を感じる米。それは、業務用の米より高い値段で取引される「ブランド米」だといいます。こちらの農家では、5年前から新しいブランド米「銀の朏(みかづき)」の出荷を始めました。

「(ブランド米は)粒の大きさが大きくて、コシヒカリの1.5倍の大きさ。粒感があって歯ごたえが非常にいいという評判」(まん丸屋 曽我康弘さん)

 価格が通常のお米の倍以上の「銀の朏」。いま業務用の米から、こういったブランド米の生産に転換する農家が全国的に増えているといるのです。

「労働力不足で、どうしても今まで管理している面積が維持できない。安い米では太刀打ちできないので付加価値をつけて高く売るしかない」(まん丸屋 曽我康弘さん)

 天候不順や業務用の米が不足していることなどによる米の価格高騰。今後もその影響は続きそうです。

 

実りの秋「新米」に異変 生育悪く値上げも 農家で進む「ブランド米」志向の実態とは

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