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イノシシ猟禁止 農作物被害が増える可能性も 地元は戦々恐々 岐阜・美濃加茂市

報道局
岐阜特集 2018/11/7 17:50


 多発するイノシシの農作物被害に困る岐阜県美濃加茂市。豚コレラ問題でイノシシ猟が禁止され、地元は困惑していました。


 岐阜県美濃加茂市の山中で6日、わなにかかっていたのは、4頭のイノシシ。地元はイノシシ被害が問題になっていました。

「これ一帯全部(イノシシが)起こしたの。機械で起こしたような感じだね」(近所の人)
Q.全部イノシシの仕業?
「あぜか田んぼかも、わからなくなっちゃって」(近所の人)



 一見、きれいに耕されているように見える畑。電気柵も仕掛け備えていましたが、全てイノシシにほじくり返されてしまったといいます。

 こちらでは。

「ここはイノシシに襲われて、稲の刈り取りをやめたという場所です。稲の先を見ますと、本来あるはずの稲穂がありません」(記者)



 収穫前にイノシシが荒らしてしまい、実りの秋を諦めざるを得ませんでした。

 美濃加茂市は岐阜県内で、もっとも多くのイノシシ被害を受けている地域。

 被害を防ぐには、毎年11月に解禁されるイノシシ猟がかかせません。



 イノシシの狩猟による捕獲数は岐阜県内で年を追うごとに増えてきました。

 ところが今年は。

「捕ってもらわないかん。捕獲してもらわないと。なんで(狩猟解禁を)やめるのかわからんけど」(地元の人)

 じつは、岐阜県は5日、県内20市町で来年3月15日までイノシシ猟の禁止を発表しました。

「現状ではこの措置はやむを得ないんじゃないかと思っています」(岐阜県 古田肇 知事)

 背景にあるのは、今年9月、岐阜市内の養豚場で国内では26年ぶりに感染が確認された「豚コレラ」です。



 感染はその後、養豚場のある岐阜市とその周辺の4つの市の野生のイノシシでも発覚。今月2日には、愛知県との県境にほど近い可児市内でも感染が見つかりました。

 猟を禁止するワケ。それは、豚コレラの流行エリアで猟をすると、逃げたイノシシが別のエリアに入り込み、感染を広げる可能性があり、それを防ごうというのです。


 美濃加茂市では、これまで感染例は見つかっていませんが、発見された自治体が近いため、制限の対象となりました。

 美濃加茂市の猟師も、今年は市内での狩猟は行えません。

 岐阜県美濃加茂市の山中で、わなで捕獲されたイノシシは、豚コレラの感染範囲を調べる調査のため、捕獲されたのでした。

 狩猟ができない今、イノシシ被害の対策として、その数を減らすためには、調査捕獲で同じ量を捕るか、豚コレラの感染によって減るのに期待するしかありません。

Q.狩猟禁止でイノシシは増えるのか?
「間違いなく増えると思います。いままで美濃加茂市では陰性ばかり。この状態が続けば間違いなく、増えると思います」(美濃加茂市猟友会の猟師)


 美濃加茂市猟友会の猟師によれば、たとえわなによる調査捕獲で数を捕まえても、捕れるのは子供だけ。警戒心の強い親は銃による狩猟でしか捕まえられず、次の繁殖期で増えてしまうのではないかといいます。

 一方で岐阜県は「今回の狩猟制限でイノシシ被害が拡大するとはそこまで思っていない」としています。

 果たして、どうなるのか。地元の人は既に、来年の心配をしていました。

「我々としては、とにかく農閑期の間に猟師の人に捕獲してもらわないと。春になったら当然出てきます。来年ですわ」(地元の人)


 豚コレラへの対策が、他の問題を悪化させることはないのか。農作物への被害が本格化する春まで不安は続きます。

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