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名古屋名物「小倉トースト」に値上げの足音 その背景とは

報道局・遊軍
愛知特集 2018/12/7 18:21

 

 いま、名古屋モーニングの代表格“小倉トースト”に値上げの足音が。その背景とは。

 

 

レトロな喫茶店 定番メニューは小倉トースト

 名古屋市中区にある昭和52年創業の喫茶「神戸館」。レトロな雰囲気の店内では、あのメニューが運ばれていました。

 


「“モーニングの小倉あん”とピーナツバター。(小倉あんは)そんな甘くないので、朝からでも食べられるなと思って」(客)

 東海地方モーニング文化の代表格“小倉トースト”。この店ではモーニングサービスとして、飲み物を注文すると、無料でゆで卵と選べるトーストのセットがつきます。

 


「やっぱり名古屋と言えば“小倉ト-スト”なので、やっぱり小倉トーストがよく出ますね」(喫茶「神戸館」店長 高桑昌志さん)

 しかし、この小倉トーストに値上げの可能性があるといいます。

 

あんこ製造会社 年末に向けて不安

 取材班が向かったのは、三重県四日市市の“あんこ”の製造会社「内藤製餡」。

 この会社では、製造したあんこをインターネットで販売したり、和菓子店や喫茶店に卸しているといいます。使っている小豆の約8割は北海道産ということですが…。

「(小豆の)新物が通常なら10月中旬に出てくるんですけど、今年の場合は、実を言うと12月3日に初めて新物が。しかも(店ごとに割り当てられた)数量だけ入ってきた」(内藤製餡 内藤孝之 社長)

 


 去年、同時期の仕入れ価格は60キロあたり27000円。しかし、今年は41000円まで高騰しているといいます。

「(あんこの)注文は対応できないくらいの量は今来てますね。(価格も)当然値上げしていかないとやっていけないですね」(内藤製餡 内藤孝之 社長)

 これまで以上に、小豆の需要が高まる年末に向けて不安も。

「一週間単位くらいの生産を考えるくらいしかできませんね。原料が限られていますからね。それをいかに有効に使うか」(内藤製餡 内藤孝之 社長)

 

小豆生産地で異変 収穫量が激減

 生産の現場で一体何が?今年9月、小豆の産地・北海道。小豆の生産者に生育状況を聞いてみると。

「(さやが)緑色だと、まだ熟していないものですから。これ水分含んでいて、まだ熟していない感じなんですけど」(小豆農家 宮村透さん)

 


 例年なら9月ごろは収穫を始める時期でしたが、今年はまだ熟していないものが多く残っていました。

 2016年。台風が相次いで上陸したことなどが影響し、北海道の小豆の収穫量は2015年と比べ半減。それ以降、小豆の在庫減少が続いてきました。

 さらに、今年は6月以降、長雨や低温、日照不足の影響で小豆の生育が遅れたといいます。

「背丈がどうしても例年より低くなっていますね。さやの数もいつもより減っている状態。収穫量も2~3割減っている予想たててますね。10年ぐらい考えても、1位2位争うほど悪いんじゃないかと」(小豆農家 宮村透さん)

 


 農水省の統計では国産小豆の販売価格は、今年10月時点で15年ぶりの高値となっています。

さらなる価格高騰も懸念されている小豆。その波は名古屋のモーニングにも迫っています。

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