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話して明るく前向きに 「がん哲学外来」 名古屋の高校生が広める

報道局
愛知特集 2018/12/19 12:58

 がんと生きる名古屋の高校生が、あるドキュメンタリー映画で紹介されました。彼が取り組む「がん哲学外来」の活動。多くのがん患者に笑顔が広がっているといいます。そのワケとは?

 2018年12月、東京である映画の試写会が行われました。映画のタイトルは「がんと生きる言葉の処方箋」。

 満席の会場。主人公の1人は名古屋の高校生、中村航大さん(16)。小学2年生の時に脳腫瘍と診断されました。

「昔ピアノを弾いてたんですけど、ピアノを弾いてて、左手が右手についていかなくなって、病院に行って、髄液検査とか、MRIとか撮って、腫瘍があって、『がんですね』って言われてました」(中村航大さん)

 映画は、いま全国的に広がる活動「がん哲学外来」をテーマにしたもの。がん患者やその家族が人に言えない思いや悩みなどをお互いに話し合う場です。順天堂大学の樋野教授が10年前から始めました。

 『生きている限り、人には使命がある。問題は寿命の長さではなく、何をしたか』。生きることの根源的な意味を考える取り組みです。

 中学3年生の時、航大さんは樋野教授からがん哲学外来をやってみないかと誘われました。

「航大くんだったら、この子は何かやるなと分かりましたね」(順天堂大学 樋野興夫 教授)

 中学生ながら航大さんは、がん哲学外来を主催することになりました。その前向きな性格で様々な人たちを支えてきました。

「(航大さんに)会いに行って即決ですね。この子の無垢な思想は。応援ですね。たぶん一緒だと思いますよ」(「がんと生きる言葉の処方箋」 野澤和之 監督)

 航大さんは自分の病気を人に話すことに抵抗はありません。

「一人で抱え込むんじゃなくて他の人に話せば、心がすごく楽になって、少しでも明るくなれるので、話してもらえればいいかなと思います」(中村航大さん)

 彼の前向きな考え方は、これまで息子のがんを隠してきたお母さんも変えました。

「包み隠さず病気のことをいろんな人に伝えることで、楽になる人もいるんだなと。こんなにオープンに包み隠さず話すことで、私の気持ちも楽になるんだと思った」(母 中村明美さん)

 2018年9月には偉い先生たちに交じって、名誉ある「日本対がん協会賞」を受賞しました。

 映画にもなった航大さんの活動、どんなものなのでしょうか。親ががんになった子どもやがんと闘病する若い世代を応援するのが今の目標です。

 2018年12月に名古屋市千種区で開催された「がん哲学外来 メディカルカフェどあらっこ」。グループに分かれて思いを話し合います。

「暗い話じゃなくて、明るい話。笑顔で話したいと思っているんで、よろしくお願いします」(中村航大さん)

 明るい話のきっかけは病院食の「あるある話」でした。

「麺類がたまに出るんですけど、伸びてて、味が薄くて」(中村航大さん)
「結構痛いですよね、それ聞くと」(参加者)
「うーん、そうですね。心苦しい。おいしそうだなとは思えない時も…」(航大さんの元担当看護師)
「あるよね、あるよね」(中村航大さん)
「からあげくんを(買った)。(病院の)下にありましたよね」(参加者)

 一方、こんな思いを語る方も。

「この会に参加したかったのは、子ども同士のつながりがある場所を探していて。私が万が一、何かあった時に(子どもを)支えてもらえる場があるとうれしいかなと思って参加しています」(一人の子どもを持つがん患者)

 この日で3回目の参加になるのが、北名古屋市の中学3年生の兼松稜くん。会に参加することで、思ってもみない変化が生まれました。

「学校で弁論大会があって、全校生の前で発表するのですが、自分の経験をみんなに知ってもらえたらと思い発表できました」(兼松稜くん・中3)

 稜くんは、航大さんと同じ小学2年生の時、急性リンパ性白血病と診断され、闘病生活に入りました。

 航大さんと出会ったことでその時の経験を多くの人に伝えようと決めたのです。

「感動しちゃった、聞いてるだけで。がんに関わっている人たちじゃない人にも聞いてほしいって、すごい思います」(参加者)

「実は原稿を持ってます」(母親 兼松益江さん)

 稜くん、この日は原稿を持参。会の最後に、みんなに聞いてもらうことになりました。

「自分の経験から伝えられること。怖い、ひどい、自分がなぜ。何も考えられませんでした。今ある、まるで当たり前のような生活は、ちょっとしたことですぐに壊れてしまうものです。私は病気にならなければ、当たり前に過ごせたはずの2年間をなくしました。がんだからと言って、特別扱いせず、みんなと同じように接してほしい。私はこの病気についてみなに知ってもらいたい。その上で堂々と生きていきたいのです」(兼松稜くん)

 航大さんが始めた思いやりの輪は確実に広がっています。

「このカフェの活動を日本全国とは言わず世界へ広げていきたい」(中村航大さん)

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