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井戸端会議の「もったいない…」で新名物、三重の銘酒と豚がコラボして誕生した“ザクブダ”とは

報道局
三重特集 2019/1/23 11:24

 井戸端会議から意外なアイデアが出て、三重県の新たなブランドが誕生するかもしれません。奥様たちの“もったいない”が出発点です。

 三重県四日市市にある創業百年あまりの料亭旅館「大正館」。人気の料理が、とろっとろに煮込まれた豚の角煮です。

 実はこの角煮に使用する豚を、先月から変えたところ、角煮のうまみが増したと評判になっています。

「豚は豚で一緒じゃないかと思ったんですけど、作って食べたら全然違う。本当にこれは変わった豚だなと思いました」(大正館 吉田功 料理長)

 料理長もうなる、その豚肉の正体とは。

「作豚(ざくぶた)にかえました」(大正館 吉田功 料理長)

「作豚(ざくぶた)」とは去年12月、三重県に新たに誕生したブランド豚のこと。

 その豚肉を生産している人物に、作豚の誕生のきっかけを聞きました。

「主婦の力は強いなと思いまして」(ヤマザキファーム 山﨑俊美さん)

 実は作豚は、養豚場の奥さんと、日本酒の酒蔵の奥さんがタッグを組んで生み出したものだと言うのです。

 作豚が育てられている鈴鹿市の養豚場、ヤマザキファームへ向かいました。その豚舎内に秘密がありました。

Q.この白いのはなんですか?

「これは酒かすです。清水清三郎商店さんの“作”の酒かすを食べさせているんです」(山﨑俊美さん)

 豚が競うように食べている白いものが、作豚の美味しさの秘密の“酒かす”です。

 2016年5月、三重県で開催された「伊勢志摩サミット」。その時の、乾杯酒にも選ばれ、6か月待ちが出るほど有名になった三重県の地酒「作」。その日本酒から出る酒かすを豚に食べさせているのです。

「他の酒かすに比べて、ものすごいフルーティーな味がして、酒かすに関しては、残すような豚はいませんよね」(山﨑俊美さん)

 酒かすをあたえるようになったことで、豚の肉質にも変化があったといいます。

「脂身が少ししまり、(豚肉を)食べた感じの食感にほどよい甘さがある」(山﨑俊美さん)

 しかし、養豚業者にとってエサを変えるということは、商品の肉質が変わってしまうということで、失敗はゆるされません。その不安を押し切ったのには、奥さんの考えがあったといいます。

「うちの女房なんですけど 発想が豊かというか…」(山﨑俊美さん)

Q.奥さんも一緒に豚のお世話をしているんですか?

「まったく別の仕事で一度も農場に入ったことないんです」(山﨑俊美さん)

 実は奥さんの職業は美容師。仕事柄、美容と健康に気を付けていて「酒かす」に注目していたといいます。

「酒かすはお肌にもいいし、体にもいいということで、うちの豚に食べさせたら、どんなにいい豚肉になるかなって発想でした。捨てるのは、もったいないです。あんないい酒かすを」(奥さん 山﨑仁美さん)

 鈴鹿商工会議所の女性部の飲み会の席で、山﨑仁美さんと清水清三郎商店の清水雅恵さんが意気投合。もともと養豚場と酒蔵が近所にあったことから、地酒“作”の酒かすを使い、おいしい豚を作れないかと手を組んだのです。

「本当に健康にいいものなので…、なかなか商品化するというのも、人手もかかることですし、できなかったんです」(清水清三郎商店 清水雅恵さん)

 酒造りをした時に必ず出る酒かす。清水清三郎商店では、洋菓子店で酒かすを使ってもらったり、小分け販売するなどしていました。しかし、どれも手間のかかるものばかり。

 そこで、互いの相乗効果を狙い、酒かすの有効活用に乗り出したのです。

「鈴鹿のブランドにしたいなと思います。それで地域が活性化すれば、本当にうれしいと思います」(清水清三郎商店 清水雅恵さん)

 奥さまたちのアイディアが生んだ三重・鈴鹿のブランド豚「作豚(ざくぶた)」。国内はもちろん世界中の人に味わってもらいたいと2人の夢は膨らみます。

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