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絵本作家は小学1年生の女の子 地元コンクールで大賞 五感で本を楽しむきっかけに 岐阜・関市

報道局
岐阜特集 2019/2/12 11:30

 ほとんどの人が人生の中で1度も経験できないことを小学1年生にして、早くも経験した女の子がいました。

 1月26日、岐阜市の印刷工場「協同印刷岐阜工場」。ワクワクした表情で女の子がみつめる先では、絵本が印刷されていました。

 印刷を見守る女の子は、絵本の作者、吉田寧俐(ねいり)ちゃん、小学校1年生です。

 自分の作品が本になっていく様子に興味津々です。

 印刷されるのは300冊。しかし、なぜ、寧俐ちゃんの絵本が印刷されているのでしょうか。

 その背景には、岐阜県関市にある印刷会社社長の熱い思いがありました。

「紙の良さや本の良さを伝えたいなと思いました」(協同印刷 小川優二 社長)

 この時代だからこそアナログの良さを地元・関市の子どもたちに伝えたい。そんな思いから始めたのが 「せき えほんコンクール」でした。

 過去の「せき えほんコンクール」大賞作品。

 どちらも作者は小学生です。関市の自然を舞台に心温まるストーリーが広がります。

 大賞に選ばれると、実際に本になり、銀行や図書館、学校などに置かれるほか、地域の読み聞かせ会にも登場し、子どもたちに親しまれます。

 今年で3回目となる今大会の募集テーマは「ごめんなさい」。

 地元の子どもたちの力作がそろいました。

「最近は活字離れや電子書籍などで、本から離れてる人たちが多い。インキのにおいやページをめくるときの指先の感覚とか、五感で本を楽しむ、そういったきっかけにしたい」(協同印刷 小川優二 社長)

 今年、大賞に選ばれたのは吉田寧俐ちゃんの作品「きれいなかわは うれしいな」でした。

 去年12月、小川社長はサプライズで寧俐ちゃんに大賞を伝えに行きました。

「寧俐ちゃんの作品が、本になることが決まりました。おめでとうございます」(小川社長)
「選ばれないと思ってたけど、選ばれたからうれしい」(寧俐ちゃん)

 恥ずかしそうに答えます。

 寧俐ちゃんが描いた作品「きれいなかわは うれしいな」。絵本のあらすじは、

きれいなかわは うれしいな(文・絵/吉田寧俐)

『長良川にすむ2羽の鵜のうっくんとうっちゃん。人間がゴミを捨て、川が汚れて困ってしまいます。しかし、怒った山の主が川のゴミを舞い上げます。すると舞い上がったゴミを見て、バーベキューに来ている人たちが「川をよごしてごめんなさい。」と川を掃除しました。すっかりもとどおりのきれいな川になり、2羽は喜びました』

 絵と作文が大好きな寧俐ちゃんの日課は、

「これぜーんぶ絵日記」(寧俐ちゃん)

 見せてくれたのは絵日記。学校の先生からは、二重丸が。

 そんな寧俐ちゃんの将来の夢、それは、

「絵本作家」(寧俐ちゃん)

 まさに、その第一歩をこのコンクールから踏み出すことになりました。

 寧俐ちゃんの絵本は、最終工程を経て2月下旬ごろにできあがります。記念すべき絵本作家デビューは、まもなくです。

「早く完成して、先生に見せてあげたいな」(寧俐ちゃん)

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