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被災地出身の女性(22)が名古屋の大学を卒業、8年前のあるきっかけで看護師の道へ

報道局
愛知特集 2019/3/26 15:17

 看護師の道を目指し、名古屋の大学を卒業した、岩手県陸前高田市出身の吉田若菜さん(22)。

 4年前、陸前高田市から600キロも離れた名古屋へ来ることになったのは、中学生のときの“ある体験”がきっかけでした。

 8年前の東日本大震災。陸前高田市の中学校では修学旅行が取りやめになりました。

 それを知った名古屋市は、市民から寄付を募り、修学旅行の代わりに陸前高田市の中学生に名古屋へきてもらおうと考えたのです。

 ひと夏で集まったのは、総額3217万6920円。2年間で陸前高田市の中学生約420人が名古屋を訪れました。

 岩手県陸前高田市から名古屋の大学に進学した吉田さんも、8年前に名古屋へ招待されたひとりです。

「いままで都会を見たことがなかった。ビルが大きくて、高くて、飛行機に乗ったのも初めて」(吉田若菜さん)

 名古屋では、うなぎを食べたり、ミュージカルをみたり、将来につながるようにと職業体験も。

 その体験先として彼女が選んだのが、看護師の仕事だったのです。

「施設もきれいだし、充実しているし、高度な看護が行われている場所だったので、『こういう場所で勉強できたら、すごくいい看護師になれそうだな』と思って」(吉田若菜さん)

 名古屋市は、集まった寄付金を使い、現地で不足している看護師を名古屋で育てようと考え、育成制度も作りました。

 その制度の下で学んだ彼女。大学での研究テーマは、「患者と向き合うことの難しさ」。

「(患者が)不安を話してくれるのは有難いが、どう反応するのが、その人に合っているか」(吉田若菜さん)

 吉田さんの就職先は、陸前高田市の隣にある大船渡市の病院です。過疎化に加え、看護師など病院スタッフの担い手が少ないのも課題です。

 吉田さんは、卒業を迎え、伝えたいことがあります。

「(名古屋は) 第二の故郷みたいな思い出に残る土地。皆さんの支援のおかげで、4年間を充実して過ごしてこられました。ここで学んだことを生かして岩手に帰っても頑張りたいと思います。ありがとうございました」(吉田若菜さん)

 名古屋の人への感謝を胸に吉田さんは、岩手県へ帰ります。

【中京テレビ 「キャッチ!」 3月25日放送より】

被災地出身の女性(22)が名古屋の大学を卒業、8年前のあるきっかけで看護師の道へ

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