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「昭和」から「平成」へ改元スクープ合戦の裏側、“元号取材班”の元新聞記者が語るあの時

報道局
愛知特集 2019/3/27 16:15

 名古屋市名東区にある愛知東邦大学に、昭和から平成への改元の際、衝撃的な場面に遭遇した人がいます。学長を務める榊直樹さん(68)です。

 愛知県知多市出身の榊さんは、毎日新聞で32年間にわたり記者やデスクとして活躍。平成への改元の際には、元号について取材を進める「元号取材班」に所属してい

ました。担当が決まった直後、想像を超える重いプレッシャーがあったといいます。

「政治部長に呼ばれて、『元号だ、元号だ、お前元号取って来い。これは命かかっている、社の生命がかかっている』と、とにかくうちは“光文(こうぶん)事件”というのがある。せっかく元号とったのに、先にスクープしたために差し替えられた」(榊直樹さん)

 光文事件。大正から昭和への改元の際、毎日新聞の前身である、東京日日新聞は、号外で「新元号は光文(こうぶん)」と掲載。

 しかし、その後政府が「昭和」と発表し、報道を訂正するという事態を起こしていたのです。

 それから半世紀以上。会社の威信をかけて、新元号の情報を得るため奔走することになった榊さん。

 昭和天皇の体調が悪化した昭和63年9月。マスコミ各社による取材合戦は、連日、熱を帯びてきました。

 そして、昭和64年1月7日、天皇崩御。

 日本中が悲しみに包まれるなか、その日のうちに、「昭和」に代わる新しい元号の発表が行われます。そんな中、榊さんのもとに、驚くべき「言葉」が突然飛び込んできたのです。

「午後2時ちょっとすぎですよね。大騒ぎで『平成、平成だぞ』って言われた。あれだけ取れない2文字を『おっ!取れた取れた』って言ったんですよ。ビックリしましたよね」(榊直樹さん)

 同僚の記者が、独自のルートを駆使して、政府が新元号を発表する約30分前に、「平成」の2文字を入手したのです。

 これを報じれば世紀の大スクープ。「号外」の準備に入ろうとしますが、思わぬ事態が。

「すぐに号外出してほしい、間違いないって。ところが号外を出す時の意思決定は編集局長なんですね。(政府に)確認を取れと言い続けたわけです。確認を取ると、光文事件の二の舞になりかねない。強く局長に『間違いないから(号外を)出してくれ!』と言った」(元毎日新聞 政治部・官邸キャップ 仮野忠男さん(74))

 結局、社内の慎重な意見に押され、政府の発表前に号外を出すことを断念。榊さんたちが「平成」の2文字を入手して約30分後、あの会見が始まったのです。

「新しい元号は『平成』であります」(小渕恵三 官房長官(当時))

 発表されたのは、入手した情報と同じ「平成」。テレビでこの発表を見ていた社員からは、一斉に拍手が沸き起こり、喜びを分かち合ったといいます。

 発表前に報じることはできませんでしたが、その日の夕刊に、どの新聞社よりも早く印刷し、配ることに成功。

 あれから30年。今、榊さんが思うことは。

「権力に対峙(たいじ)することでなくても、自分たちは自分たちなりの目で見て、判断して、本当のことを知ろうというのは、30年たとうが50年たとうが、失ってはいけないものだと思っています」(榊直樹さん)

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