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まさか「幻の右ヒラメ」また見つかる 再び姿を現したナゾ 三重・鳥羽市

報道局
三重特集 2019/4/17 11:30

 「左ヒラメに、右カレイ」といいますが、この逆になる幻の右ヒラメが見つかったと、3月にお伝えしましたが、この幻の右ヒラメがまた見つかりました。

 こうなると、もはや幻なの?となりそうですが、調べてみたら意外な事実が…。

 取材班にかかってきた1本の電話。「幻の右ヒラメが、また見つかりました」。

 その一報を受け、向かったのは三重県鳥羽市にある産直市場「鳥羽マルシェ」。さっそく右ヒラメの元へ案内してもらうと。

「こちらの青いかごの中に」(鳥羽マルシェ鮮魚担当 濱野正揮さん)

 かごの中をのぞいてみると、いけすの中に正真正銘の右ヒラメがいました。

 通常のヒラメが左向きのところ、上にいるヒラメは、右向きです。

「市場の方に出てるっていう話を聞いて、買う?という話があったので、観賞用になったらなぁと思って、入れてもらいました」(鳥羽マルシェ鮮魚担当 濱野正揮さん)

3か月前にも見つかっていた右ヒラメ

 実は、この市場では、3か月前にも右ヒラメが、見つかっていました。

 その時の右ヒラメがこちら。

 右が、右ヒラメなんですが、これには地元の人たちも珍しがるほど…。

 しかし、この時は、漁協の職員が、気付かずにさばいてしまいました。その結果、右ヒラメは、通常のヒラメと同じように販売され、その後の行方は分かりませんでした。

 再び姿を現した幻の右ヒラメ。お客さんも興味津々かと思いきや…

「見たら、ああそうっていう感じなんだけど、おそらく僕らが見たものは相当貴重なものを見ているんですよね。後々にならないと、たぶん実感はわかない」(お客さん)

 お客さんは、あまりピンと来ていない様子。

「やっぱり一般の人だと、右も左も元々わかっていないお客さんの方がたぶん多いと思う。これ見てカレイとどう違うのって、逆に思われる方もいるんじゃないかな」(鳥羽マルシェ鮮魚担当 濱野正揮 さん)

幻なのに再び姿を現したワケ

 確かに、見分け方が難しい右ヒラメ。さらに幻とまで言われながらも、今年1月に水揚げされ、数か月後に再び発見される事態に…。いったいなぜなんでしょうか?

「突然変異というか、昔からそれは知られていたことで、右に目があるカレイ類が左に目があったり、養殖した人工種苗の放流もやられていますので 天然のものに比べると(逆向きも)多いと言われています。まれなんですけどね」(三重大学・大学院 木村清志 招へい教授)

 目が逆向きについたヒラメは、ごくまれに発見されるそうですが、今回は、養殖して放流したものの可能性もあると見られています。

ヒラメ豊漁 恩恵はいつまで続く?

 右ヒラメが水揚げされた三重県鳥羽市の答志漁港では、この時期、ヒラメは代表的な魚。

「(ヒラメ)よう取れる。(去年の)1.5倍ぐらい」(地元の漁師)

 三重県のヒラメの水揚げ量を示したグラフを見てみると、2年前の2017年は豊漁。

 去年と今年も引き続き、豊漁とみられています。

 地元の飲食店「一栄」では、ヒラメの豊漁で、恩恵を感じていました。

「(ヒラメの仕入れ値が)少し安いと思います。いつも1キロ2500円前後が、2000円前後ぐらいです。食べやすい価格帯で(お客さんに)提供できると思う」(濱口陽平さん)

 この豊漁について専門家は…。

「対馬暖流海域の影響が強くなった90年代から、ブリやヒラメ、サワラなどの暖かい海の魚が増えている。長期的にどこまで続くかは定かではないが、数年で変わる状況ではないと思う」(愛知県水産試験場 植村宗彦 主任研究員)

 海流が変わった影響で、ヒラメがこの地域の海で増えているといいます。今後も幻の右ヒラメに遭遇するチャンスが増えるのでしょうか。

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