「平成の空気缶」が登場 その狙いとは 岐阜・関市の「平成(へなり)」地区
今から30年前、平成の幕開けで一躍脚光を浴びた岐阜県関市の「平成(へなり)地区」。平成にゆかりのある土地で、「平成の空気」を詰めた缶詰が登場しました。その狙いとは?
岐阜県関市。橋の上に多くの人が集まっていました。集まっている人々に、一体何をしているのか話を聞くと…
Q.何をしてるんですか?
「缶詰を作っています」(イベント参加者)
Q.橋の上で缶詰づくりなんて、聞いたことありませんが…。何も入っていないですよね?
「これ、実は詰まっているんですよ。平成の空気、“平成最後の空気”をいまたっぷり詰めています」
Q.空気を中に入れるんですか?
「そういうことです」(イベント参加者)
今から30年前、平成の幕開けで一躍脚光を浴びた関市の「平成(へなり)地区」。平成にゆかりのある土地で、平成時代の空気を缶詰に詰め売り出そうというのです。
Q.中には何も入らないんですか?
「中にはありがとう平成時代のたっぷりの気持ちと、令和の時代でもよいご縁がありますようにと、平成の5円玉を中に込めてふたをして完成です」(イベント参加者)
“平成の空気缶”作った狙いとは?
平成(へなり)地区の空気を詰め込んだその名も「平成(へいせい)の空気缶」。なぜ作ることにしたのでしょうか?
「単純に空気を缶詰にしたら面白いだろうなと。(平成地区が)令和になったらどうなるのだろうと思った時に、あえてここの空気を採取したいと思った」(「平成の空気缶」を企画した 稲本ミノルさん)
すべて手作業で完成した、平成の空気缶。価格は1個1080円(税込み)。
「正直、自信はないんです。本当に1080円で売れるのかな。たまたまコストの部分で1080円に設定したら、うまく令和にかかっちゃっているんでね。“1080”令和って」(「平成の空気缶」を企画した 稲本ミノルさん)
完成した「平成の空気缶」は、近くの「道の駅 平成」に運ばれ、平成グッズのコーナーに陳列され販売されました。
訪れた人も、物珍しそうに眺め…
「面白い発想ですよね」(購入した人)
興味をもったご夫婦は、さっそく購入していきました。
「ありがとうございます。これで長生きできる」(購入した人)
平成の空気が詰まった缶詰。それぞれの平成の思い出も詰まっているようです。
