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ツバメが出入りする観光地の老舗和菓子店、どうしてこうなった 三重・伊勢市

報道局
三重特集 2019/5/17 17:29

 ひとつの屋根の下で、ツバメのカップル9組が子育て真っ最中。それは意外な場所でした。

 取材班が向かったのは、「夫婦岩」で有名な三重県伊勢市二見町。その門前町にある老舗和菓子店「五十鈴勢語庵」です。

 しばらく外からお店を見ていると、鳥がお店の中に入っていきました。しかも何羽も出入りしているようです。お店の人に聞いてみました。

「店内にツバメの家が11個あるんです」(山下育子さん)

 春を告げる鳥、ツバメが軒先に巣を作るのはよく見かけますが、本当に店内に11個も巣があるのでしょうか。数えてみると、店内のいたるところに巣があり、それぞれに、フンよけ用のザルも設置されるなど、お客さんに影響が出ないよう配慮されています。でもなぜ、こんなにたくさんのツバメの巣があるのでしょうか。

「このお店を改装して17年目になるんですけど、改装した年からツバメが来てくれるようになりました」(山下育子さん)

 ツバメの巣を撤去するのはかわいそうと、そのままにしているうちに、毎年のようにツバメの巣が増えていったといいます。山下さんにとって、ツバメは今では、家族同然だといいます。

 そんなツバメたちのために、お店の一部を改良までしていました。

「本当はガラス戸も一緒に閉めるんですが、この時期はガラス戸を開けておいて、雨戸を閉めるとここだけ開いている」(山下育子さん)

 なんと、雨戸の一部に穴をあけ、ツバメ専用の玄関を作ってしまったのです。

 そんなツバメの巣ですが、すみ着くツバメによって、ひとつひとつ特徴があるといいます。

「この子の巣はおおざっぱ。ワラがすごい出てまして」(山下育子さん)
「ここの家ボッサボサですね」(記者)
「そうなんです。17年間でここまでのは見たことがない」(山下育子さん)

 現在11個の巣のうち、すみ着いているのは9組。その内、8組はもともとあった中古の巣をリフォームして使っているんだそうです。

 でも、このツバメたちの間に最初はいざこざもあったそうです。

「おうちの争奪戦があったりするので、来たばかりのときはケンカがあるんです。子育てが始まったら仲良くやってますね」(山下育子さん)

 懸命に子育てをするツバメたちの様子にお客さんは。

「びっくりです。お家の中に巣があるなんて。やさしいなと思って」
「うらやましいかぎりです。御利益あるんじゃないの」(お客さん)

「今インスタ映えじゃないですけれども、お客さまが写真撮ってもいいですか…と。どうぞというと会話もはずむ。ツバメちゃんがお客さんを呼んでくれますね」(山下育子さん)

 実は、ツバメも人間との共存を好むといいます。野鳥に詳しい専門家の方に聞いてみると。

「ツバメの天敵は、スズメやカラスなどで人間が多いとスズメもカラスもあまり近づかない。人間がたくさんいるところを利用して巣を作ることが多いですね」(野鳥の会 三重支部 武田恵世さん)

 そんなツバメは、商売繁盛の象徴とされ、おとなりの伊勢市の伊勢神宮のおかげ横丁でも大切にされていました。

「商売繁盛でお客さまに来ていただけるための福を呼んできてくれる従業員」(赤福 池田敦さん)

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