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伝統工芸品・萬古焼の技術で意外なモノを生産し年商10億円 三重・四日市市

報道局
三重特集 2019/5/18 8:00

 

 食器を洗う時などにもよく使う“ゴム手袋”。一見すると、どれも同じように見えるゴム手袋はなんと2500以上もの種類があり、実はとても奥が深いそうです。

 

 5月11日、三重県四日市市で開催されたのは、三重県の伝統工芸品・萬古焼(ばんこやき)の急須や花器などの露店が並ぶ「四日市萬古まつり」。

 

 

「土鍋がどうしてもほしくて、土鍋を購入しました」
Q.萬古焼といえば?
「土鍋ですよね」(買物客)

 萬古焼といえば、土鍋や急須が人気ですが、その技術でまったく違うモノをつくり、年間10億円を売り上げている会社があるといいます。

 取材班は三重県四日市市にある「シンコー」という会社に向かいました。

 工場内では、職人たちが土色の液体を型に流し込み、乾燥させていました。約1時間半後出てきたのは、人の腕のような白い物体。

 

 

Q.一体、これは?
「これは、ゴム手袋を作るための型です」(シンコー 鈴木規子社長)

 白い手の正体は、ゴム手袋の型。通常ゴム手袋は、手型にゴムの原料や薬品をつけ、固まったゴムを外せば出来上がりですが、その型を国内で唯一作っているのがこちらの会社だといいます。

 これまでに開発した型は、実に2500種類以上。全部同じように見えますが、実は細かい違いがあるといいます。

 例えば…表面がつるつるした手袋の型、凹凸がありモノをつかみやすいように工夫された農作業用の手袋の型。

 

 

 左右どちらの手にも使える手袋の型、そして右手専用で右手の指にぴったり合うように作られている型は手術用の手袋の型。しっかりフィットするように、指の部分が少し湾曲しているそうです。

 

 

 はめたときに少しでも違和感があると、購入してもらいにくいという手袋。そのためミリ単位の違いにこだわって作らなければならないため、思った以上にシビアな世界だといいます。

「もともとウチの会社は、彫刻家のおじいちゃんが始めたのですが、その彫刻の技術を生かして、今から45年ほど前から(手袋の型の製造)を始めました」(シンコー 鈴木規子社長)

 もともと、萬古焼の人形の型や花瓶などを手がけていたというこちらの会社は、その彫刻技術を生かし、原料の薬品に強いセラミックス製の手型を作り始め、今では年間10億円の売り上げを誇る会社まで成長しました。

「まだまだ手袋ってこれからも将来性があると思いますし、世界的な必要性もどんどん増えてくると思いますので、いろんな場面に応じて、そのニーズに応えていきたいと思います」(シンコー 鈴木規子社長)

 

 

 

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