• index
  • program
  • Chuun
  • news_weather
  • announcer
  • event
  • chukyokun
  • present
  • TVschedule

中京テレビNEWS中京テレビNEWS

投稿BOX
投稿BOX

60年間愛された釜飯弁当に幕 駅のホームで売り続けた男性(75)が引退へ、時代の移り変わりで 岐阜・美濃加茂市

報道局
岐阜特集 2019/5/29 17:00

 

 時代は昭和から平成、令和へ。変わらぬままの風景もありますが、時代とともに失われていく風景もあります。60年間愛されてきた釜飯弁当が、長い歴史に幕を下ろすことになりました。『今は窓も開かないし、もう売れない』弁当を売り続けた男性が引退を決めた背景には、時代の移り変わりがありました。

 

 岐阜県美濃加茂市にあるJR美濃太田駅。首から弁当が入ったハコを下げ、ホームを歩く男性は、酒向茂(さこうしげる)さん(75)です。この駅で釜飯弁当を販売しつづけてきました。

 

 

「釜飯弁当」(酒向茂さん)
「買うわ」(客)
「税込みの1000円です」(酒向茂さん)

 60年もの間多くの人に愛されてきたのが、甘めに味付けしたマツタケや鶏肉やタケノコがおいしい釜飯弁当の「松茸の釜飯」です。

 

 

 この釜飯弁当の仕込みは毎朝午前4時から。駅の近くにある店で夫婦2人だけで作り続け、茂さんが1人朝から夕方まで駅に立って売り続けてきました。

 誰にでも気さくに話しかける酒向さんの姿は、ずっと変わっていません。しかし酒向さんは5月いっぱいで、その60年の歴史を終えることを決めました。

「一番大きな問題は売れない。私が年やし、定休日がないし、とてもじゃないがやっとれません。えろうなってきたわ」(酒向茂さん)

 

 

 毎日休みなしで弁当を売り続けてきた、酒向さん。しかし最近は弁当そのものがあまり売れなくなったといいます。その理由には、世の中の変化がありました。

「昔は(電車の)窓は開いた。停車時間はあった。電車が走り出しても、ゆっくりだったから、走りながらでも売れた」(酒向茂さん)

 1日に300個以上も売れていた頃は、電車の窓を開け手渡ししていました。

 

 実は取材班は、26年前に酒向さんを取材していました。

 

 

「昔はこの辺たくさんマツタケが採れた。名物に弁当を作ろうかなと“松茸(まつたけ)の釜飯”を作った」(26年前の酒向さん)

 販売終了まであと数日となったこの日。名物の釜飯弁当を多くの客が名残惜しそうに、購入していました。

「高校時代によく美濃太田駅を利用していて、その時に思い出深かったので。それがなくなると聞いて、寂しいと思い来ました」(岐阜県坂祝町在住 30代男性)
「高校生の時に乗り換えの駅でよく使っていて、駅弁売ってるのは知っていたんですけど、高校生だから買ったことなくて。終わっちゃうっていうんで、ちょっと最後に買おうと」(愛知県西尾市在住 50代女性)

「年とるとよ(階段の)のぼりがえりゃぁもんだで。下りはええけど」(酒向茂さん)

 

 

 この日も上りホームと下りホームを行き来しながら弁当を売り続けた、酒向さん。

「便利がようなるほど、うちらはあかんの。リニア走ってみやあ、弁当屋いらへんよ」(酒向茂さん)

 

 時代の流れとともにひとつの風景が、幕を下ろします。

 

「キャッチ!」 5月28日放送より

60年間愛された釜飯弁当に幕 駅のホームで売り続けた男性(75)が引退へ、時代の移り変わりで 岐阜・美濃加茂市

この記事をシェアする

2019年5月
« 4月   6月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
中京テレビNEWSLINEで中京テレビのニュースを読む 友だち追加
2019年5月
« 4月   6月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

中京テレビNEWS トップへ