自転車の傘差し運転 ドライブレコーダーがとらえた危険な瞬間
雨の日に多く見かける「自転車の傘差し運転」。自転車を運転する側だけではなく、車を運転する人も危険な思いをしたことがあるのではないでしょうか?
傘差し運転について街の人に聞いてみると…
「私が車乗っていて運転していて、怖い目にあったことあります」
「前が見えていない人がいるので、ぶつかりそうになることはある」
傘を差して片手での自転車運転。やったことがある人は…
「私(傘差して)自転車こいでいて見えてなくて、歩行者も見えてないんで、ガンってぶつかったことがある」
「自分が1回傘差して自転車を運転したことがあって転んだんですよ。片手だと安定しなく、曲がるときも安定しないので危ないなと」
「自分がやって警察に捕まったことがある。注意されてそれ以降はしないようにしている」
片手で運転するため安定感を失ったり、傘で視界が遮られることで注意が散漫になりがちな自転車の傘差し運転。あわやという危険な瞬間をドライブレコーダーがとらえていました。
ドライブレコーダーがとらえた「いきなり横断」
車が交差点を右に曲がると、傘を差して走る自転車が突然、左側から右側へと道路を横断。
傘を差した自転車が後ろを振り返っているようにも見えますが、車が近づいた瞬間、突然車の前を横切りました。車がブレーキをかけなかったら危険なタイミングでした。
ドライブレコーダーがとらえた「赤信号で交差点へ」
交差点で止まっていると右側から自転車が走ってきました。
よく見ると自転車に乗りながら傘を開く男性。このとき男性側の信号が青から赤に変わります。傘を差すことで信号を見ていないのでしょうか。スピードをまったく落とさず交差点へ入っていきます。
青に変わったことで走り始めた車が慌ててブレーキ。危うく事故が起きるところでした。
ドライブレコーダーがとらえた「ど真ん中を走る自転車」
片側2車線の道路を走っていると、なんとセンターライン上を走る自転車が。
車道の真ん中を走るだけでも非常に危険な行為。その上、傘を顔の前にかぶせるようにして走り続けていました。
ドライブレコーダーがとらえた非常に危険な自転車の傘差し運転。
気軽な気持ちで傘を差して自転車を運転すると被害者にも加害者にもなる可能性が。道路交通法で禁止されていて、違反すると愛知県では5万円以下の罰金となることがあります。
傘を自転車に固定 違反になることも
自転車の傘差し運転は“道路交通法違反”になりますが、固定器具を使って傘を自転車に取りつけ走行するのは、愛知県と岐阜県は規定がなく、使う事に問題はないといいます。
愛知県警によると「両手が空いているので、傘差し運転にはならない」ということですが、人混みで使ってけがさせると違反になる可能性があるといいます。警察としては、“かっぱの着用”をすすめています。
一方、三重県は、傘を自転車に固定するのは禁止しており、違反すると、5万円以下の罰金となるといいます。
自分の住む地域に合わせた対応が必要です。