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貴重な「オオタカの子育て」密着 かわいい4羽のヒナの運命は 厳しい自然界のおきて 岐阜・羽島市

報道局・岐阜支局
岐阜特集 2019/6/21 14:02

 岐阜県羽島市に全国から集まった野鳥の愛好家。お目当てはオオタカのかわいらしい4羽のヒナの子育て。しかし、自然界の厳しさに直面することになりました。

 5月30日、岐阜県羽島市の堤防に多くのカメラマンが集まっていました。そこには多くの女性カメラマンの姿も。

 彼女たちが夢中にレンズを向けていたのは、オオタカの子育て。木の枝に巣を作っていました。

 実はここは知る人ぞ知るオオタカの撮影スポット。堤防から見下ろすことができる全国的にも珍しい場所だといいます。

「上から巣全部見えるし、すごく撮りやすい」
「普通は腹しか見えない。背から撮れるのは魅力」(カメラマン)

 3年前にも、この場所ではオオタカが巣を作り、2羽が巣立つ貴重な光景を見せてくれました。オオタカは国が準絶滅危惧種としてレッドリストにも指定している希少な猛禽類の鳥。

 今年も同じ場所に巣を作ったオオタカの親鳥。

 約1か月後、4羽のヒナがかえり、すくすく育っていましたが…。

「オスがいなくなり、メスが狩りをしている状況です」(記者)

 突然オスが行方不明になったというのです。野鳥の専門家によりますと、カラスなどを捕まえる際に返り討ちにあった可能性が高いといいます。

 さらに敵はカラスだけではありません。

 6月7日、東海地方が梅雨入りしたこの日、巣では1羽のヒナが死んでいました。 

「雨にぬれて体温が保持できないから、大体だめになっていくというのがほとんどです」(野鳥の会 桑原久男さん)

 ヒナは水を弾く羽がまだ生えていないため、雨が降ったりすると体温低下などで死んでしまうことも多いといいます。

 この日、さらにもう1羽のヒナも死んでしまいました。

 そして数日後。そこにあったのは野生の厳しい現実でした。

 2羽だけになったヒナ。巣の中でじっと立ち、エサを待っているのでしょうか?外をうかがうように立っています。実は母親のメス鳥が、2日間帰ってこなかったというのです。

「お母さん早く帰ってきて。なんともしてあげれない」
「これできょう来ないと明日から雨なので、危険だと思います」(カメラマン)

 その後も帰ってこず、母親のメス鳥がいなくなって、さらに数日後…。

 2羽だけになったヒナは巣の中でぐったりとしていました。その数時間後、そのまま動かなくなりました。

「せめて一羽だけでもと思っていたけど、命つなげなかったね」
「やっぱり自然界は厳しいですね。しょうがないね」(カメラマン)

 一見、育児放棄ともとれる母鳥の行動。専門家によると、共倒れしないためにとった野生の行動だということです。

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