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“シラスの島”今年は豊漁に大喜び 売り上げなんと去年の120倍 愛知・篠島

報道局
愛知特集 2019/6/24 11:30

 

 食卓にも並ぶことの多い、シラス。“シラスの島”として知られる愛知県の知多半島沖に浮かぶ「篠島」では、おととし・去年と深刻な不漁でしたが、今年は豊漁に沸いていました。そのワケとは?

 

 取材班は、篠島へ向かいました。

「めちゃくちゃ忙しい」
「今年は大漁だよ」
「うれしいよ、そりゃ取れると」(漁師)

 

 

 今年は、島の名物・シラスが大漁だといいます。この日漁をした船では、シラスが入った桶が次々に水揚げされていました。しかもこのシラスは、鮮度もよく脂ものっていて、おいしいといいます。

 今年、シラスの豊漁で賑わっている篠島。実はこの豊漁、地元にとっては特別なものでした。

「去年おととしと、不漁だったんでね。みんな、漁師さんも加工屋さんも助かってますね」(仲買業者)

 

おととし・去年は深刻な不漁

 2年前の篠島はというと…、シラス漁のシーズン真っ只中にも関わらず、港は静まりかえっていました。

 

 

「50何年シラス漁しかやってないけど、こんな年初めて。これだけの船が今年6月から港に着けっぱなし、異常だよ」(当時の漁師)

 “シラスの島”を襲った、深刻な不漁。この年の6月はあまりにシラスがおらず、漁に出られたのは、わずか1日。そして去年の夏も、同じような状況が続いていたといいます。

 しかし、今年はというと…

「今年はもう8日間ぐらい出ている。金額もまた、水揚げできてるでね」
Q.何倍ぐらい?
「10倍。10倍じゃないよね、100倍か」(篠島漁業協同組合 木下良誓課長)

 水揚げ量も売り上げも、去年の120倍だといいます。

 

 

 たっぷりのシラスを楽しむには、やはりシラス丼。

 

 

「すごいシラスがふわふわで、新鮮なだけあっておいしいです」(記者)

 シラス丼を提供している飲食店では、不漁の間は冷凍してあったものを使わざるをえませんでしたが、今は毎日ゆでたてのものが使われています。

 たくさんの量を扱う加工業者「かじや水産」からは、うれしい悲鳴も。

「毎日沖に出てくれるので、週に5~6日仕事やってますので。土曜日だけ、あすだけ休みで、また日曜日からがんばります」(かじや水産 小久保一洋さん)

 

 

 では一体なぜ、不漁だったシラスの量が回復したのでしょうか。

「夏のシラスは内湾でとれるので、内湾の状態が去年までと違うのかなと」(愛知県水産試験場 下村友季技師)

 シラスは、カタクチイワシという魚の稚魚。例年であれば、冬の時期に伊勢湾から出て行くことが多いのですが、この冬の伊勢湾は水温が高く、暖かい場所が好きなカタクチイワシの多くが湾内に残ったと見られるのです。

 

 

 その後、伊勢湾の中で産卵。シラスが豊漁となったのです。

「親のカタクチイワシの漁獲量も多くなっていて、親が多いので卵の供給が続く可能性は高い。シラスにとってはいい状況が続くと考えている」(愛知県水産試験場 下村友季技師)

 一方、現場の期待はさらに先まで膨らんでいます。

「シラスがあったらエサもあって、海水の栄養分も豊富だと思う。他の魚もたくさんとれると思います」(篠島漁業協同組合 木下良誓課長)

 

 

 シラス、つまりカタクチイワシをエサとするヒラメ、タイ、アジなども伊勢湾に多く入ってきて豊漁になるのではと期待しています。

 

 不漁を乗り越えたシラスが、相次ぐ豊漁を呼び込むのか?“シラスの島”の盛り上がりは続きそうです。

 

“シラスの島”今年は豊漁に大喜び 売り上げなんと去年の120倍 愛知・篠島

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