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半世紀前の国鉄廃線トンネル「愛岐トンネル」 猛暑に涼めるビアホールとして再活用

報道局
愛知特集 2019/8/22 14:54

 トンネルを覗いてみると、そこには意外な光景がありました。いま、使わなくなったトンネルを改めて活用する取り組みが広がっています。

 

 変わったトンネルがあると聞き、取材班が向かったのは、愛知県春日井市。

Q.この辺りにトンネルがあるって聞いたんですが?
「これ、上に行くとねえ、あそこから山へ登れるんだわ。トンネル、昔のトンネルに入れる」
「ここから200~300メートル先にありますね」(地元の人)

 

 案内してもらった先にあったのは、レンガ作りで歴史を感じさせる、愛知県春日井市と岐阜県多治見市を結ぶ「愛岐トンネル」。

 実はこのトンネル、1966年の廃線から約40年間誰も管理することなく放置されていたのですが、12年前から再利用されることになったんです。

 

 中へ入ってみると、トンネルの中でビールを飲む人たちが。実はビアホールだったのです。愛岐トンネル郡の3号トンネル周辺では、8月25日までの土日祝限定で営業。

「快適です。涼しくて」(男性客)
「2杯目です。こういう所で飲むとおいしいですよね」(女性客)

 

 なぜトンネルでビアホールなのか?その理由を探る為、サーモカメラで撮影すると…

「トンネルの中の表面温度ですが、約27℃を示しています」(記者)

 一方、外の様子を見てみると、サーモカメラの表面温度は40℃近くになっていました。トンネル内は天然のクーラーの役割を果たしていました。

 

 愛岐トンネルは、1900年に国鉄中央線のトンネルとして造られましたが、1966年に近くに新たな線路が作られたため、その役目を追えました。

 そして転機が訪れたのは、今から14年前のこと。

「地元のおじいさんから『レンガのトンネルが春日井市内にあったはずだ』という話を聞いて、半年間かけて、レンガを探し回った結果、このトンネルを見つけた」(愛岐トンネル群保存再生委員会 村上真善さん)

 地元のおじいさんの話だけを頼りに、春日井市内の山の中を半年かけて探した村上さん。そして、見つけたのが、この愛岐トンネル。

「見つかったときは、感動というか、目の前にしたときはもう鳥肌が立ちました」(愛岐トンネル群保存再生委員会 村上真善さん)

 

 再び日の目を見ることとなった、愛岐トンネル。その後、整備の末、12年前からは春の新緑や秋の紅葉の時季に一般公開されるようになりました。

「眠っていたトンネルをもう1度再評価していただけるという点では、ウェルカムです」(愛岐トンネル群保存再生委員会 村上真善さん)

 人々の記憶から忘れられたトンネル。使い方や見方を変えるだけで、新たな命が吹き込まれ、再利用する動きが進んでいるようです。

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