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幻の激辛トウガラシが復活 うどんやお菓子に商品化 岐阜・本巣市

報道局
岐阜特集 2019/9/21 9:00

 

 “幻”とされる「徳山唐辛子」が復活の兆しです。

 もともとの産地の村はダムの底に消えましたが、その種を村人から受け継いだ人が畑で育てていました。地元ではこれを特産品として売り出そうと、ある取り組みが行われていました。

 

 岐阜県北方町にある「岐阜県立岐阜農林高等学校」。

 調理室の中で高校生たちが作っていたのは、鮮やかな赤っぽい色をしたこんにゃく?ではなく、うどんです。

 

 

「いただきます」(生徒)

 不思議な色をした麺。そのお味は?

「おいしい」
「すごく辛くて、おいしいです」
「めっちゃ、のどがヒリヒリします」(生徒)

 このうどん辛いんです。その理由は、何なのか?

 

 

 実は麺に練り込んでいたのは、トウガラシ。しかも、普通のトウガラシとはちょっと違うといいます。

「普通のトウガラシよりも結構辛味が強いトウガラシです」
「“幻”と付くだけあって、すごく貴重なものだと思いますけど」(生徒)

 幻のトウガラシ?一体どういうことなんでしょうか?

 岐阜県本巣市の中心部から車で1時間の山奥にある岐阜県本巣市根尾能郷。

 

 

 小さな畑で羽田新作さん(83)が作っているのは…

「徳山唐辛子です。11月までぐらいは出荷しています」(羽田新作さん)

 

 

 収穫真っ最中の、その名も「徳山唐辛子」。辛味成分が通常のものより1.6倍多いという激辛のトウガラシです。実は30年以上前になくなったとされていたものなんです。

 

 

「徳山ダムで沈んだというので、全然徳山の人が作ってないから」(羽田新作さん)

 岐阜県揖斐川町にある「徳山ダム」。2008年に水害対策などを目的に完成しましたが、そこにあった徳山村は1987年に廃村。住民は離れ、村は水没しました。

 

 

 集落とともに幻になったとされてきたのが「徳山唐辛子」。ではなぜ今、ここにあるのでしょうか?

「私が何十年前に徳山村からもらってきて、家内と一緒にこの畑で育てていた」(羽田新作さん)

 若い時に徳山村で仕事をしていた羽田さん。漬け物に入っていた徳山唐辛子の味が気に入り、知人から種を譲り受け、自宅で栽培していました。

 この話を本巣市の職員が知ったことをきっかけに、2012年に「徳山唐辛子」を市の特産品として復活させる取り組みがスタートしました。

 

 

「今後は、私も年やし、これからの人たちに特産品としてたくさん作ってもらいたいです」(羽田新作さん)

 幻のトウガラシを復活させる取り組みに、地元の農林高校の生徒たちも参加。「徳山唐辛子」を麺に練り込んだ「底地辛(そこぢから)うどん」を開発しました。

 

 

「トウガラシの辛さがちゃんと出ていて、色もいいし、すごくおいしくできたなと思います」(生徒)

 開発したうどんは、トウガラシの生産量が少ないために、まだ販売せず資金を寄付してくれた人たちの返礼品として提供しているといいます。

 しかし、すでに一般販売されている商品も。

 「徳山唐辛子」を使ったあめ、その名も「デーモンキャンディー」です。

 

 

「あまい。おぁ?!すぐピリピリきます」(記者)

 幻の唐辛子を復活させる取り組み。町おこしの起爆剤となるのでしょうか?

 

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