2019年12月07日 19時45分

ナムトク線(5)アルヒル桟道橋。

アルヒル桟道橋とは?

クウェー・ノイ川に沿って岩壁すれすれに作られた全長約300mのS字カーブの木造橋。安全に渡るために、列車はこの橋にさしかかると時速5kmまでスピードを落とします。窓からは、敷設時に日本軍が爆破したでこぼこの岩壁、反対側からは、ゆるやかに流れるクウェー・ノイ川が見下ろせます。

以上、タイ国政府観光庁公式サイトから転載。

クウェー川鉄橋を渡ると暫くこんな感じの風景が続きます。

車内でバナナの葉?に包まれた何かを買った。

手のひらサイズの可愛らしい軽食。味はビーフンみたいですが、見た目はしらたき。

2つの違いは具。意外と美味しく、あっという間の完食。ただ2つ合わせてもご飯茶碗に1杯分にも足りない。きっと。

クラサエ橋/ Tham Krasae Bridge駅から観光客乗車。再び車内に乗客の姿現る。

12:36、木で出来た橋を走る。時速は多分、ほんの数キロ。

こちらは帰路での撮影。こちらの方が木で出来ていることが分かり易いかも。橋と言っても川を渡る訳ではありません。崖っぷちにへばりつくように木組みの構造物が作られ、そこに線路が敷かれているのです。

謂わば渡らずの橋。飯田線の第6水窪川橋梁は対岸には渡りませんが、川の流れを越えはします。しかしここはそれすらありません。

それにしてもバンコク/トンブリ駅を出て170キロ余。40分遅れで既に4時間半乗車。乗り鉄って何だろうと珍しく思ってしまった。

終着駅まであと残すところ40分。というかまだ40分もある。実は終点のナムトク駅の折り返し出発時間は12:55。そのタイムリミットにそもそもこの列車の到着が間に合うことが無いのは理解できるものの、定刻ならば20分ほどあった現地を楽しむ時間は一体どうなるのだろう?

遠く海外の地に来て、5時間以上も普通列車に揺られ、着いた駅に何分いられるかが見当もつかない。かといって1本列車を遅らせればその列車はバンコクまでの途中駅止まり。本日中には帰れない。鉄の抜け道となるバスは(乗り継げば)ありそうだけど、バンコクに直通で走る路線は探してみたけど見つからなかった。

まあ腹をくくってここはこの状況を楽しもうと思ったものの天気も下り坂。何だか思考に一貫性というか脈絡がどんどんなくなっていく。ケセラセラ、なんくるないさーしか選択肢はないのに、いつもならそうなるのに何故か今回は珍しくそうならなかったのは今考えても不思議。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!