2019年12月11日 18時33分

スパンブリー線(1)バンコク/クルンテープ駅。

2019年11月3日(日)、今回のタイへの旅の目的であり、これが無かったらタイに来なかったかも知れない大イベントの日。

朝7時にクルンテープ駅集合。ウェルカム!!!

駅では次々と到着する夜行列車から降ろされたシーツ類の片付け作業が行われていました。日本では夜行列車全盛時代であっても、東京駅や上野駅でこうした風景を見た記憶がないのでとても新鮮。

荷物を運ぶフォークリフト。合っているかどうかは分かりませんが、多分食堂車に積み込む食材。

発着する列車への給水。車庫ではなく駅で行っているんですね。

これがこの日のお供。

先頭車では展望ビデオを撮影する準備をしています。

さてこの日の鉄旅は貸切列車で出発。これからスパンブリ―線を目指します。

(スパンブリー線とは?)

バンコク/クルンテープ駅から80キロの南本線ノンプラドゥック・ジャンクション/Nong Pla Duk Junction/ชุมทางหนองปลาดุก駅から分岐する支線で終点はスパンブリ―駅。(クルンテープ駅から157.65キロ)

走る列車はクルンテープ駅発16:40、スパンブリ―駅着20:04

スパンブリ―駅発4:30、クルンテープ駅着8:05

以上の1日1往復のみで、スパンブリ―駅が市街地から離れている上に公共の交通機関もなく、しかも乗降客がほぼいないそうで、駅員さんと乗務員さんがいる駅舎だけが人の気配がある場所とのこと。そこから町まで延々と歩くにしても、列車に乗って来たもしくは列車に乗るにしても街路灯の無い道を歩くのは冒険以外の何者でもありません。

ということでタイ国鉄の「乗り鉄」にとっては、バンコクとの直通列車があるにも関わらず、もっとも難易度が高い路線として知られています。かくいう私もタイ国鉄はこれまで一回も乗ったことが無いにも関わらず、書籍等でその存在を知っていました。

もっともそれでもチャンレンジした日本人がいるのはある意味、凄いとしか言えません。

さてそこで今回の冒険(鉄旅)ですが、そんなスパンブリ―線を貸切列車で乗ってしまおう!という企画で、その臨時列車をタイ国鉄に走らせてもらうべく奔走し、了解を取り付けた方が経費を賄うべく参加者を募り、その輪が広がった先の私に情報が届き、二つ返事で参加をさせて下さいとお願いしたのです。

かくして7:40、貸切列車はクルンテープ駅を出発。展望ビデオの撮影は、ある意味貸切だから実現したと聞きました。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!