2019年12月26日 22時42分

スパンブリー線(7)乗り鉄泣かせの線に光明!

マライメン仮乗降場の先は食堂。日本人の鉄ちゃんの手前にいる人たちは食事をしています。

振り向けばそこは往来のあるスパンブリーの町の幹線道路。

分かり難いですが、一番左に写っている黄色い荷台の車はソンテウ(トラック改造乗合バス)。

つまり終点から一駅(?)乗ればそこは市街地なのです。しかもこの界隈を地図アプリで見てみたら数分の場所にホテルらしきものもある。(英語で予約できるかどうかは不明)

「タイ国鉄時刻表(非公式日本版)」によれば…、

『スパンブリー線下りはマーライメーン駅が実質の終着駅で列車は運行されています。ただし車掌や運転士にマーライメーン駅まで行くことを告げないとスパンブリー駅で運転が打ち切られます。上り始発はスパンブリー駅4:20発でいったんマーライメーン駅へ行き折り返しバンコク行になります。』だそうで、事情が分かれば市街地に接するマライメン仮乗降場まで行くことが出来るのです。

景色を楽しめない路線を乗るのは苦痛以外の何者でもなく、謂わば修行です。それでも乗ってみようと思う人にとっては、冒険から挑戦レベルまでハードルが下がったと思っています。ではスパンブリー駅で降りないで、マライメン仮乗降場まで乗りたいということをどうやって車掌さんに伝えるか?

今は携帯の翻訳ソフトは優秀です。ご安心を。

反対側に行くと、こんな感じの風景の中にマライメン仮乗降場があります。

この人たちは参加者ではなく、ここスパンブリーの住民親子。普段は列車が走らない時間にも関わらず、何と列車が来たということで記念写真を撮っており、私もお二人を撮らせてもらいました。。

動き始めた汽車の窓に顔をつけて外を見たら、地元の人が見送っていた。シャッターチャンスが少し遅れたので手を振っているのは1人だけですが、この直前まで皆が手を振ってくれていました。日本とタイの友好。

日本とタイの友好と言えば名古屋に「覚王山日泰寺」があります。ここにはタイ国(当時はシャム国)から送られた仏教開祖釈迦(ゴータマ・シッダルータ)の遺骨、真舎利が祀られており、そのご縁で寺の名前には日本とタイが連なっています。

(余談)

今回の参加者でここマライメン仮乗降場でお別れした方がいます。

乗降場近くでトゥクトゥク=サムロ―を捕まえ、その後ロットゥー(ミニバス)でバンコクに戻ったそうです。タイで一番乗りにくい路線がいつの間にか、何だかとても親しみやすい路線になっていました。

※スパンブリーの町とバンコクを結ぶロットゥー(ミニバス)の存在は、ネットで調べたら出てきました。



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プロフィール

稲見部長稲見眞一
<自己紹介>
昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!