2020年01月12日 23時44分

「60年代の基礎を作った軌間拡張〜映画「伸びゆく近鉄」をよみとく〜」

今日、三重県総合文化センターで、三重県総合博物館の講演会「60年代の基礎を作った軌間拡張〜映画「伸びゆく近鉄」をよみとく〜」が行われ、抽選に当選した私も参加してきました。

往路は11:00発のアーバンライナーで津まで乗車。アーバンのノンストップ(では、無いのですが)もカウントダウンが始まっており、敢えての選択。

まずは講演会のきっかけになった三重県総合博物館の特別展、第26回企画展「1960年代の熱気を未来につなぐ~出来事でふりかえる60年の歩み~」を見学。

ミゼットは今見てもカッコいい。

1960年代の家庭あるある。これだけではなく、懐かしさ一杯の展示の数々。若い人の目に、茶の間がある生活はどう映るのでしょうか?

講師は近鉄の名物広報マンである福原稔浩(ふくはらとしひろ)さん。

伊勢湾台風をきっかけに一気に進むことになった1067ミリのレールを1435ミリに広げる工事の顛末をじっくりと聞きました。

これまでにも福原さんのお話は何度か聞いており、その都度上辺をなぞるのではなく、とことん調べ上げた内容を分かり易くすべく、しっかりとかみ砕いて話をする姿勢に毎度感服しています。いや何かっていうと、鉄道会社の方の話は、往々にして鉄道愛好家は理解できるかもしれないが、そうでない方には…、ということもあるのですが、福原さんのお話は決してそうはなっていないと思います。また関西系のサービス精神もあり、今日のとても深い内容が笑いとともに頭に入ってきました。

さてテーマの1960年代。私は1954年生まれですので、正に私の子供時代の話です。父の本家が三重県だったこともあり、近鉄は身近な存在でしたが、流石に(住んでいた場所の)伊勢湾台風の記憶はあっても近鉄の改軌の記憶はありません。

ただ名阪特急として走るビスタカーの記憶はあり、もっともそれに乗ることはありませんでしたが、それでもその優美な姿は目に焼き付いていました。

「伸びゆく近鉄」はDVDで販売もされているので、機会があれば是非ご覧ください。

津からの戻りは15:53発の伊勢志摩ライナー。

近鉄名古屋駅で折り返し米野駅に。会社で打ち合わせがあったのでそうしたのですが、そのおかげで間近でHC85系を見ることになりました。今日もいい一日でした。

おまけの1枚は今日の名古屋車両区。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!