2020年05月17日 21時53分

BOAC/英国航空。

NPO法人名古屋レール・アーカイブスの資料を整理していると、鉄道関係だけではなく航空会社の資料も時々見つかります。鉄道ファンは乗り物が好きということでしょう。

私の周りには鉄道が中心だけで航空マニアであったり、バスマニアの方がいます。

で、今回の冊子「飛行機のはなし」はBOAC/英国航空が発行した小冊子。大きさはスマホを一回り大きくした程度です。発行日は書いてありませんでしたが、1969年(昭和44年)と推察しています。

飛行機という乗り物の解説で、ボーイング707型機の搭乗者向けの内容ですが、面白いと思ったところを抜粋してみました。まずは超音速旅客機は「窓をぜんぶなくしてテレビで外をみてもらおう…」という案があったとあります。

昭和100年、つまり2025年には「核燃料で飛び、三千人以上も乗れる超々巨人機が…」とあり、椅子は国電なみのお粗末さ、食事のサービスもなくなりなどと書いてあり、まあ現実としては違いはありますがLCC時代の到来の予想(予言)しているかのように見えました。

こうした資料はどこでも手に入るわけではありませんし、また図書館などで閲覧できるとも限りません。日常的に古い資料に接している私でも、今回のような出会いは偶然の産物で、会に寄贈された資料を整理していた同会の会員さんが発掘したモノです。

考古学者になった気分です。

    

    ADVERTISEMENT

    カレンダー

    2020年5月
    « 4月   6月 »
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31  

    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!