2020年06月19日 23時26分
「三訂帝国新地理附図」。明治38年(1905年)3月14日、今も書店として出版社としてその歴史が続いている三省堂発行の地図です。今回これも一部ですがスキャンしました。
さてこうしたブログで地図は扱うべきではないとつくづく思う。とりあえず地名の文字を読もうとせずに、地図全体を雰囲気で見て下さい。ということで「帝国全図」。北は千島列島が日本領で、一方サハリン(樺太)は日露戦争前なので日本領となる前のロシア領です。
南に目を向ければ日清戦争の後なので台湾が日本領となっています。
またそもそもの国名が「日本帝国」となっています。てっきり「大日本帝国」だと思っていたのですが、当時は国名にあまりこだわりが無かったのかもしれませんね。
主要鉄道略図。
特筆すべきは主要鉄道に弥富~一宮を結ぶ「尾西鉄道」があること。そして伊勢神宮参拝の足として参宮鉄道(後の参宮線)が開通していること。明治時代、白地図に鉄道路線を敷いていくのはどれほど心がときめいたことでしょう。「列車で行こう」「シムシティ」「桃太郎電鉄」など鉄道敷設を一から考えるゲームは数ありますが、その当時はそれをリアルでやっていた訳です。やはり凄い時代ですね。