2020年07月17日 23時06分

中勢鉄道廃線跡巡り(1)「ひのとり」との遭遇。

2020年2月8日(土)朝10時25分、近鉄名古屋線南が丘駅に集合。この日は中勢鉄道廃線跡巡りです。

ところで中勢鉄道って何ですか?ということになりますが、津市内にあった「岩田橋」駅を起点に、阿漕駅で紀勢本線と接続、終点の伊勢川口駅で名松線と接続していた『軽便鉄道』(762ミリゲージ)で、1925年(大正14年)に全通し、1943年(昭和18年)に全廃されています。

南が丘駅から一番近いところにあった「二重池駅」。その名前の由来となったと推察される2つの池の内の一つの周りで、まもなくデビュー(当時)の「ひのとり」の撮影。

二重橋駅から阿漕駅方面(起点の岩田橋駅方面)への廃線跡は道路になっていますが、こうして見ても“坂道”であることが分かります。これが明治~大正期の蒸気機関車にとってどれほどつらい道だったかは察するにあまりあります。

道路(昔の中勢鉄道)を跨ぐ近鉄名古屋線の跨線橋。橋桁の色が右半分と左半分で色が違うことが見て取れます。これは今の名古屋線が開業時は単線で、その後1線足されて複線となった証だそうです。知らなければただ通り過ぎるだけ。知れば歩みを止めて知の充足。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!