2020年09月17日 11時04分

絵はがきに見る鉄道史(7)「東京名所絵ハカキ」時代考証。

大正時代の東京の観光絵はがき。何故かタイトルが「絵ハカキ」なのですが理由は不明。「THE VIEW OF TOKYO」とあるので、海外からの旅行者向けとも思われます。

さて絵はがきというのは撮影場所は「絵」で何とか分かったりするのですが、年代(撮影時期)の特定は極めて難しい作業となります。

「日本橋通」とあるこの写真。私にとって東京市電よりも目立つ洋風建築がでんと構えています。入り口に白木屋呉服店とあり、その建物が五階建なので、調べて行くうちにそれが1911年(明治44年)以降であること間違いなさそうです。

鉄道は写っていませんが「東京海上ビルディング」。1918年(大正7年)9月20日に竣工しており、少なくともそれ以降の発行であることは間違いありません。

因みに日本で最初の「ビルディング」であると「東京海上火災保険株式会社六十年史」(1940発刊)に書いてありました。(驚)

やはり無くてはならない東京駅。

 

駅舎の上を飛行機が飛んでいる。時代の最先端の象徴だったんですね。きっと。

    

    ADVERTISEMENT

    カレンダー

    2020年9月
    « 8月   10月 »
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930  

    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!