2020年09月20日 22時31分

絵はがきに見る鉄道史(9)「金城名古屋名所図」。

観光絵はがきの一つの形態とも言える浮世絵タイプの名所図。

絵はがきが1箇所ずつの個別版とすればこちらは一覧表。

名古屋駅は名古屋名所です。今の名古屋駅そのものが名所かと言えば若干の違和感を覚えますが、17日にUPした東京駅のように変わらず名所というところもあります。それはさておき、当時(この「金城名古屋名所図」は1921年/大正10年3月8日印刷です)、大都市の駅は名所だったというのはよくあるパターンだったのかも知れず、それも時代を写しているのでしょう。

商品陳列館。

「Network2010 名古屋100km圏内の情報発信ネットワーク」のホームページに以下の解説がありました。

~愛知県商品陳列館は明治末期に商工業の振興を目的として大須門前町に建てられたルネサンス様式の堂々たる建物。主に愛知県の工業製品が陳列されていた。昭和9年(1934)に取り壊された。~

名古屋城や熱田神宮などは分かるのですが、商品陳列館と言うのは意表を突きます。ただ堂々たる建物であることは間違いなさそうで、明治~大正期の時代の最先端の象徴の一つだったのでしょう。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!