2020年09月22日 21時43分

絵はがきに見る鉄道史(10)「金城名古屋名所図」繁華街。

1921年(大正10年)3月8日印刷の「金城名古屋名所図」。

今も昔も名古屋の繁華街と言えば栄(当時は栄町)。

建物であったり電車であったり、それは繁華街の象徴なのでしょうが、それよりも私が気になったのは町を歩く人々。市電はあるにしろさしたる交通機関が無かったと思う大正時代に想像以上に多くの人出があります。

そして熱田築港。名古屋港が整備されるのは1907年(明治40年)のことで、この名所図に描かれているのは今の名古屋港と推定されます。しかし名称は「熱田築港」。

名古屋港管理組合のHP内、『Port of Nagoya 2020‐2021』~名古屋港の歴史 History of the Port of Nagoyaには、1907年に熱田港が名古屋港に改称との解説があり、結局のところ大正10年にもなったものの、まだ熱田築港の名前が根付いていたのではないかと思う次第です。さて正解はどこにあるのでしょうか?

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!