2020年09月26日 23時28分
「鉄道展」というスタンプの押された絵はがき。1935年(昭和10年)10月14日~15日。恐らく鉄道省名古屋鉄道局主催で「鉄道展」というイベントが行われたのでしょうが、詳細はさっぱり分からず。
昭和12年開業予定(当時)の新「名古屋駅」の模型と初代名古屋駅舎。1886年(明治19年)開業の初代駅舎の写真は、私が知る限りこの1枚のみ。名古屋駅の歴史を紐解いた本だけで無く、ありとあらゆる資料でこれしか出てきません。
1892年(明治25年)、濃尾地震で倒壊した駅舎から再建された建物。
ここからは写真をお楽しみください。
形式名は写真でご確認下さい。
流線型なのはC53形蒸気機関車。
下の段の写真が、流線型の覆いの無い原型C53形。流線型でなくとも格好いいと思う。
除雪車の絵はがきもあり。所属は札幌鉄道局のようです。
こちらは仙台鉄道局の所属のようです。
で、これらの車両群ですが、恐らくどこかで実際に展示したからこれらの絵はがきが販売されたと思っています。ではどこで展示したのでしょうか?
これは私の憶測ですが、それは笹島駅(ささじまえき)。かつての貨物駅で、今は中京テレビ、グローバルゲートなどがある場所ですが、その歴史の始まりは貨物を扱う名古屋駅の一部でした。その後、3代目名古屋駅の開業に伴い独立した駅としての「笹島駅」となったのですが、三代目の新「名古屋駅」よりも一足先に建設が進み1929年(昭和4年)には稼働を始めていました。
そしてこれは推測ですが、昭和10年頃はまだ線路に余裕があり、そこを使って昭和12年開業予定の三代目名古屋駅を知らしめる展示したのでは無いかということ。正解かどうかではなく、浪漫として考えるのも楽しいのでは。