2020年09月29日 23時25分

絵はがきに見る鉄道史(16)御大典奉祝名古屋博覧会。

「御大典奉祝名古屋博覧会」とは1928年(昭和3年)9月15日〜11月30o日の77日間、鶴舞公園(つるまこうえん)で開催されたイベントです。で、この写真がその入り口。

真ん中の矢印の左側の小さな橋に見えるのが中央本線です。このイベントの開催中+その前後を含めた期間、ここには「鶴舞公園(つるまいこうえん)」駅が開設されており、約194万人の来場者の内、かなりの方が利用したのではないでしょうか?

そしてこのイベントがきっかけかどうかはともかく、1937年(昭和12年)4月21日、同じ場所に新生「鶴舞(つるまい)」駅が誕生しました。

何だかきっと当時は大いに目立ったであろう塔。その名も奉祝塔。このイベントは期間限定とは言え、昭和天皇の即位記念で開催されており、それに相応しい偉容だったことであろうと推察します。

キリンビールの看板が見える農林館。名前の通りこの館では農産品の展示を行ったようですが、この他「御大典奉祝名古屋博覧会」では様々な展示館に、それこそありとあらゆる種類のおよそ10万点の展示があったそうです。

こちらは電気館。昭和初期でも、短期間のイベントにこれほどの建造物群を建設していたというのがある意味、凄いと思う。

で、私の手元にあるのは全14枚。今日はここまでのUPにしますが、その内に、何かの機会を見つけて全ての絵はがきを紹介したいと思っています。

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!