2020年09月30日 22時40分
1933年(昭和8年)8月発行の「市庁舎竣工 市営十周年 記念 大名古屋祭花電車」の絵はがき。この年の9月6日に現在の名古屋市役所本庁舎が竣工し、これに合わせて「大名古屋祭」が開催され、花電車が走りました。
●大名古屋祭と言っても、現在の名古屋祭との関連は無さそうです。
●市庁舎は昨日UPした絵はがきの続きとも言える、昭和天皇御大典事業として建設されたものです。(参考:名古屋市のHP)
●名古屋市電は1898年(明治31年)5月6日 に名古屋電気鉄道の路線として開業し、その後1922年(大正11年)8月1日から名古屋市電気局の運営による『市電』となりました。
もう花電車を知らない世代が世の中の過半を占めているのでしょうが、私の記憶にある昭和40年代の花電車は、各企業の協賛金で運営されていました。で、この絵はがきを見てその図式は昭和の初期でも同じと言うことを知りました。
こちらは明治製菓売店。と言ってもこの写真では企業名がよく分からない。
これなら何とか分かります。売店と言っても喫茶店が主だったように見受けます。
明治があれば森永もある。森永キャンデーストアー。
沢井鈴一氏の「名古屋広小路ものがたり」第5講 戦前の広小路 第3回「鬼より黒く恋より甘いブラジルコーヒー」によれば、広小路通を挟んで明治と森永のお店があったそうです。
ところでこの絵はがきの宛名面のスタンプ。1枚目の袋にもありますが、「市営十周年」が全面に出ています。…って、それが言いたいのではなく、宛名面のこの場所にスタンプを押すのが当時のはやりだったのでしょうか?