2020年10月20日 22時55分
お召し列車の絵はがき。
日章旗は私の知るお召し列車の場所、煙室扉の前ではなく煙突についています。
沿道で出迎える国民はひれ伏しています。今の時代と異なり、天皇陛下のご尊顔を拝することは無かったでしょう。
そしてこの絵はがきが発行された時代はいつでしょう?
まず蒸気機関車の形式探し。色々調べましたがズバリが出てこない。似ていると思ったのは8850形。1911年(明治44年)にドイツのボルジッヒ社製。先輪が2軸、動輪が3軸で炭水車が3軸。つまり軸配置4-6-0(2C)。この軸配置の蒸気機関車は、日本で使用された例は多くなく、また煙突の長さがこの時代にあっては短いこともあり、8850形の可能性が高いと思っています。
次に客車。イラストでの確認ですが、3号御料車に似ていると思っています。1898年(明治31年)からの使用で、天皇陛下の専用としては1910年(明治43年)までのようですが、その後も使用はされていたようです。(参考:Wikipedia)
そして私なりの結論は1912年(大正元年)前後。