2020年12月20日 19時49分

絵はがきに見る鉄道史(44)大名古屋三十二景の2。

交通頻繁(ひんぱん)なる栄町交差点。ところでこの絵はがきのシリーズは、表題が左から右に向かって読みようになっています。当時としてはかなり珍しいと思え、私も昭和10年代までの出版物で右書き以外を見たのは恐らく2~3例目。

栄町交差点をトリミング。左手前のレンガ造りの建物は日本銀行名古屋支店。建っていたのは東北交差点。

右奥。栄町交差点南西角の屋上にドームのある建物は、かつてのいとう呉服店(後の松坂屋百貨店)。そして正面奥の建物が1925年(大正14年)に移転開業した松坂屋百貨店です。

ということでこの写真は手前が今の市役所方面、奥が南大津通~金山方面。右が名古屋駅で左が今池方面という事になります。

また真ん中の名古屋市電では、折り返しで金山方面に向かう様子が写っています。恐らく熱田電気軌道が開業し、名古屋電気鉄道を経て名古屋市電となった東築地線の南陽館前との間を結ぶ系統。昭和10年代前半の名古屋市電で、栄町で折り返す南北を結ぶ系統は1系統のみでした。

遊楽街の大須門前。「Playing Center」の英訳になるほどという感想あり。

殷盛(いんせい)を極むる御幸本町通り。「The Commercial Circle Of Nagoya」って英訳が私の中では意味不明。

 

 

 

    

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    プロフィール

    稲見部長稲見眞一
    <自己紹介>
    昭和52年4月、中京テレビ放送入社。「ズームイン!!朝!」を始めとした情報番組や「ドラマ」「ドキュメンタリー」等のディレクター・プロデューサーを務めた。鉄研最終回(2010年1月29日放送)では自ら自慢の鉄道写真「俺の一枚」を持って出演。 鉄道歴は小学校5年からスタートしはや半世紀。昭和55年には当時の国鉄・私鉄(ケーブルカーを除く)を完全乗破。平成18年にはケーブルカーも完全乗破。その後も新線が開業するたびに乗りつぶしている筋金入りの“乗り鉄”。好きな鉄道は路面電車。電車に揺られながら窓外に流れる街並みを眺めているのが至福のとき。さてスジを寝かせてゆったり乗り鉄と行きましょう!